浮世絵。これを私はまったく気にしていませんでしたが、江戸文化の名残が今も残る地域に暮らしていたこともあって、ある時期からやたらと気にするようになりました。浮世絵の面白さは、現代の私たちが「日本美術の名作」として眺めているものが、当時は必ずしも高尚な芸術作 ...
カテゴリ: 歴史のお話
「絶望的な状況はない。 絶望する人間がいるだけだ。」(グデーリアン)
「絶望的な状況はない。 絶望する人間がいるだけだ。」これはグデーリアンが遺した言葉だと言われています。グデーリアンというのはドイツの陸軍軍人で、第二次世界大戦の前半では第一線の指揮官として軍団長や軍司令官を務め、大戦後半では装甲兵総監・参謀総長代理を歴任し ...
金(ゴールド)は地球外の物質だった。知らなかった。
岡山市立オリエント美術館で開催中の特別展「古代黄金の物語」。これは古代世界における様々な金(ゴールド)の装飾品に焦点を当てて紹介しているという秀逸な展覧会になっています。驚かされるのは2000年以上も昔のメソポタミアとか中央アジアとかで作られた器や貨幣が今な ...
ホロコーストで威力を発揮してしまったIBMのパンチカードという情報処理システム
何年も前、NHKの『映像の世紀 第2集』において、ナチス・ドイツがユダヤ人の強制収容をシステマチックに行うことができたのは、IBM製パンチカードシステムという当時最新鋭の情報処理機器があったからだということを知って驚きました。何しろ連合国側の企業が敵対している国 ...
シャルロット・コルデー、暗殺の天使。でもマラーも人を信用しすぎだと思う
フランス革命について調べていると、ときどき「いや、これはどういう人生なんだ」と思ってしまう人物に出会います。その一人がシャルロット・コルデーです。1793年7月13日。フランス革命の真っただ中、24歳の若い女性だったコルデーは、パリの自宅で浴槽に入っていたジャン= ...
最初はピンポイント爆撃するつもりだったが結果的に戦争犯罪になった東京大空襲
昭和20年3月10日未明、現在の東京都江東区、墨田区一帯をB29が焼夷弾を用いて空襲を行い、およそ10万人が一夜にして命を失ったとされています。その惨禍は広く知られていますし、今もスカイツリーのあたりを歩くと空襲があったことを示す痕跡が伺われます。国際法において、 ...
「カルペ・ディエム(Carpe diem)」という格言の重み
「カルペ・ディエム(Carpe diem)」。これは「今日を摘め」という意味であり、「メメント・モリ (Memento mori)」(死を想え)と対を成す言葉です。人間一度は必ず死にます。そのことを忘れるな、盛者必衰だぞということを戒めるためにメメント・モリが使われ、翻って「い ...
ミケランジェロの「アダムの創造」は何を描きたかったのか
ミケランジェロの大作「アダムの創造」は映画『E.T.』の指先で有名です。いや、『E.T.』がミケランジェロのポーズをしているので有名になったと言ったほうがよいのでしょうか。この作品はヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井に描いたフレスコ画の一部で1511年ごろの作品で ...
雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)。あまり知られていないが、雰囲気の良い建物
雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)というのをご存知でしょうか。といってもご存知ではない方のほうが多いでしょう。私も最近知りました。知った、そして実際に訪問してみたその次の週には東京を引っ越してしまいました。そのため、最初で最後の訪問になりました。雑司 ...
ゴッホの悲しい勘違い。浮世絵は分業体制である
浮世絵。これは版元が企画を出して、絵師が絵を描きます。その後彫師が木版を彫り、摺師が着色します。初摺りには絵師が立ち会い、200枚くらいの制作を監督して想定どおりの色調になっているかをチェックします。問題なければ流通開始。これが浮世絵の大まかな制作過程です。 ...









