パガニーニの『ヴァイオリン協奏曲第1番』。国際コンクールでも課題曲に採用されることが多く、演奏者の技術レベルがいかほどのものかを推し量る曲として持って来いでしょう。コンサート・プログラムにもよく掲載されています。・・・というのが一般的な言い方ですが、これっ ...
カテゴリ: ヴァイオリンのこと
The Butterfly Lovers Violin Concerto(梁山伯と祝英台)というヴァイオリン協奏曲
いやー、知らなかった、知らなかった。世の中にはまだまだこんなヴァイオリン協奏曲があるだなんて・・・。一般的にコンサートのプログラムに掲載されるヴァイオリン協奏曲は相場が決まっています。メンデルスゾーンチャイコフスキーブラームスシベリウスベートーヴェンモー ...
なぜ「あげひばり」はイギリス人の間で人気なのか
ヴォーン・ウィリアムズの「The Lark Ascending(あげひばり)」は、イギリス人にとって特別な意味を持つ楽曲です。穏やかで美しいヴァイオリンの旋律と、平和や自然のイメージが融合したこの曲は、たびたびクラシック音楽の人気投票で1位に輝いています。その人気の理由には ...
ヴァイオリニストのリサイタルに行く意味とは
世の中にはものすごく上手いヴァイオリニストというのがいます。ハイフェッツとかオイストラフとかコーガンとか・・・。で、上手ければ当然レコーディングの依頼もたくさんあるわけで、ベートーヴェンとかメンデルスゾーンとかシベリウスとかチャイコフスキーとか、とにかく ...
ショーソン『詩曲』の魅力とは? 哀愁と神秘と不倫? に満ちたヴァイオリンの名曲
フランス音楽というとドイツ音楽ほど形式がはっきりしておらず、モヤモヤしてとらえどころがないという印象を持ってしまいがちです。かく言う私もその一人。聴いているうちについ別のことを考えて数分経過。いかんいかん、今どこだ!? となってしまいます。だめな奴・・・ ...
改めて思うがヴァイオリン演奏は伝統芸能である
自分のヴァイオリンの先生はAさんで、Aさんの師匠はBさんで、Bさんの師匠はCさんで、Cさんの師匠は・・・、というふうに歴史を遡っていくと、いつかは「立派な先生」に行き当たります。たとえば千住真理子さんの師匠は江藤俊哉で、江藤俊哉の師匠はエフレム・ジンバリストで ...
宇野功芳さんと千住真理子さんという以外な組み合わせ
戦後を代表するクラシック音楽評論家のひとりと言ってもよい、宇野功芳さん。その歯切れのよい評論と、「この曲の名盤といえばブルーノ・ワルターに指を屈する」のようなわかりやすさは読んでいて小気味よいものでした。2016年に亡くなるまで『レコード芸術』誌への評論の寄 ...
ストラディヴァリウスの値段はなぜ上がる? 美術品・投資対象としての価値とは
つい最近(2025年2月)、ある音楽大学が所有していたストラディヴァリウスをNYのサザビーズというオークションで競売にかけたところ、およそ17億円で落札されたというニュースを見つけました。これはブラームスの親友であったヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムがかつて所 ...
ベートーヴェンの『ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」』を実際に演奏してみて気付いたことのメモ
数ヶ月かかってようやく本番にこぎつけたのがベートーヴェンの『ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」』でした。途中、べつの小品を人前で演奏する機会があって1、2ヶ月くらい微妙に中断してしまったので最後の方は時間が足りなくなって焦りました。最後の追い込みラスト1ヶ月はY ...
ヒラリー・ハーンの「あげひばり」、なかなかいい演奏だ
今さらかと思うかもしれませんが、もう20年近く前に録音されたヒラリー・ハーンの「あげひばり」。同じCDにエルガーの『ヴァイオリン協奏曲』も録音されており、メインとしてはそちらになります。しかし私がよく聴いているのはエルガーじゃなくてヴォーン・ウィリアムズの「 ...