ポーの名作小説「アッシャー家の崩壊」は、「私」が旧友であるロデリック・アッシャーから手紙を受け取り、彼の館を訪問すると、変わり果てた彼の姿に驚くというところから物語が始まります。そして双子の妹マドラインもまた、病で死の床にありました。結末はご存知のとおり ...
カテゴリ: 書評
一枚の絵から生まれる物語――辻邦生『風の琴: 二十四の絵の物語』
辻邦生は12枚の肖像画と12枚の風景画をもとに24本の短編小説を書き残しています。それが『風の琴:二十四の絵の物語』であり、独特のひんやりした空気が漂う文体とともに、それぞれの登場人物の「弱さ」に着目した物語となっています。まず着眼点が面白いです。人間らしさは弱 ...
早生まれが損だと知ってまたへなへなとなる
早生まれだといろいろな時に損をするというのは、早生まれの人なら実感として十分頷ける話だと思います。4月や5月生まれの人にその話をしてもたぶん理解してもらえないでしょうし、共感もしてもらえないでしょう。では、学術研究という裏付けがあると言えば、多少は理解が広 ...
ハズレ本の基準とは? どうしても面白くないときには読むのをやめるのも吉
世の中には大量の本があります。毎日たくさんの本が出版されるので、読む本よりも発売される本のほうが圧倒的に多いです。こうなってくると読んだ本よりも読めなかった本のほうがずっと多いことになります。でも読めなかった本のほうが多くても心配することはありません。何 ...
『絢爛たるグランドセーヌ』第30巻からの考察。指導者って生徒からどう見えてるの?
Cuvie先生のバレエ漫画『絢爛たるグランドセーヌ』第30巻。この巻では奏がケレスを踊り、喝采を浴びるところから始まります。そして『ドン・キホーテ』の夢の場、『真夏の夜の夢』、新演出の『くるみ割り人形』と様々な役柄に抜擢され、成長が加速してゆく様子が描かれます。 ...
謎すぎるKindle Unlimitedの勝手なキャンセル
これは謎すぎます。Kindle Unlimitedが「支払い不足」を理由に勝手にキャンセルされてしまいました。銀行残高が不足しているわけでもなくクレジットカード情報が変更されているわけでもありません。したがって支払い不足になる理由は思い当たりません。にもかかわらず、ある ...
作家という職業の難しさ。アイデアが半減を繰り返す・・・。
このブログは一応毎日更新ということにしていますが、毎日ネタが湧き上がってくるわけでもなく、つまりは慢性的ネタ切れに悩まされております。何を書いたらいいのかと大抵困ります。そんなとき、とある作家の創作の実態について知ることがあり考えさせられました。最初のう ...
なぜ夏目漱石は作品ごとに文体を変えていったのか
夏目漱石の作品はたくさんあります。『虞美人草』『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『門』『こころ』それに未完に終わった『明暗』。このほかにもいくつかの小説を残しています。実際に読んでみると、あることに気づくでしょう。そう、作品ごとに文体 ...
『安いニッポン』、100円ショップの価格も安くて驚く
「安いニッポン」という言葉があります。これは5年ほど前の日経新聞の連載タイトルであり、かなり話題になりました。一言で言うと、デフレが長引いた日本は他の先進国と比較して低価格が定着し、賃金も上げられない。そんな状況でどんどん海外勢に置いてけぼりになり、一方で ...
夏目漱石は自分の作品が読めなかったらしい
明治39(1906)年発表の中編小説「草枕」。夏目漱石の初期の傑作とされています。俗世を離れて芸術に生きようと「非人情」を求め熊本の温泉を訪れた画工は、美しい女性・那美に出会う、というもの。いまいちストーリーらしいストーリーがなく、その瞬間その瞬間が美しい感じ ...








