Cuvie先生のバレエ漫画『絢爛たるグランドセーヌ』第29巻。新型コロナウイルス感染症をめぐる規制が徐々に解除されつつあるころ・・・言い換えるとロシアがウクライナを侵攻し始めたころの奏たちの活躍が描かれています。ある時奏はリン・シーモア・アワードでふたたび「ケレ ...
カテゴリ: 書評
『源氏物語』の「雲隠」。本当に何も書かれていない!
淡々と『源氏物語』を読み進めていると、ついに「雲隠」にたどり着きました。すこし前の場面でとうとう紫の上が他界し、光源氏は人柄がかなり変わってしまいました。前はあれほど社交的だったのに、今では紫の上との思い出がたくさん詰まった二条の院に引きこもるようになり ...
まずはとりあえずやってみる。それが大事
作家の(といってもご本人はほぼ引退宣言なさっているようですが)森博嗣さん。『夢の叶え方を知っていますか』という本において、大事なことは、必ず実現できる範囲で、しかも安全率を見積もって予定を組むことである、と述べています。最初はハードルを下げておくのがいい ...
末摘花の使用人たちが人間くさい件について
源氏物語には様々な女性たちが登場します。葵の上とか桐壺とか紫の上とか花散里とか明石の君とか、とにかく盛りだくさんです。そしてたいていは光源氏によって(現代の価値観で言うなら)不同意性交を迫られるわけです。女性キャラの中で、ちょっと陰が薄いのが末摘花(すえ ...
『源氏物語』はなぜ挫折してしまうのか?
瀬戸内寂聴訳『源氏物語』を読み進めて今のところ第2巻の「賢木」(さかき)というところまでたどり着きました。しかしストーリーがいまいち頭に入ってきません。途中でお茶を淹れようと思ってしばらく離れて、戻って続きを読み進めてみると、あれ、さっきここ読んだかも? ...
結局はっきりしない観相学(『源氏物語』の「桐壺」から)
『源氏物語』は光源氏が主人公ですが、第一巻の「桐壺」ではその前の世代の帝と更衣の関係が描かれて始まります。二人の間に生まれた若宮が、のちの光源氏となるわけですね。彼は幼いころから「光る君」などと呼ばれ、小さい頃から眉目秀麗であり、なおかつ気品も具えており ...
陰キャがやりたくないことリストを書き連ねてみたら根暗な感じになった件
神田昌典さんの『非常識な成功法則』という本を読んでみると、題名のとおりぎょっとするような成功法則が書かれていました。まず「やりたくないことリスト」を作成しなさい、というのです・・・。この本によると、目標は紙に書くと実現するそうです。なぜ紙なのか。黒板じゃ ...
『お菓子と麦酒』、読んでいて混乱してきてしまう
「甘さ」と「苦さ」。この正反対のものを並べてみると、不思議と心がざわつきます。私が『お菓子と麦酒』を読み進めるうちに抱いたのは、そんな、ちぐはぐでありながら妙に惹かれてしまう感情でした。この作品は、W. サマセット・モームの小説です。物語の語り手である「わた ...
『月と六ペンス』のストリックランドはなぜタヒチに渡ったのか
サマセット・モームの代表作の一つ『月と六ペンス』。これに登場するのがストリックランド。彼はもともとロンドンで株の仲買人を生業としていました。ところが画家になると言って突然家族を捨て、タヒチに移住してしまいます。とんでもない脱サラです。そんなことした人、私 ...
匂いは人を突き動かすか? グルヌイユの事例から
グルヌイユ。これは架空の人物です。パトリック・ジュースキント作『香水』の主人公であり、自分は体臭がまったくない一方で、ずば抜けた嗅覚を持って生まれていました。18世紀のパリ。孤児のグルヌイユは生まれながらに図抜けた嗅覚を与えられていた。真の闇夜でさえ匂いで ...









