友だちいない研究所

ぼっち(友だちいない)の生き方・暮らし方を研究します。自分なりのぼっち体験から得たこと、分かったことをお話しします。友だちいない社会人X年目。

カテゴリ: 書評

「人生は一行のボオドレエルにも若(し)かない」とは、芥川龍之介「或阿呆の一生」冒頭に出てくる表現です。ある本屋の2Fでモーパッサン、ボードレールといった西洋文学の書棚をたどっていると夕闇が迫ってきます。そこで梯子の上に佇んだ「彼」は店員やお客を見下ろしなが ...

美文調が延々と続いて、現代人には読みにくいことこのうえない夏目漱石の『虞美人草』。東京帝国大学と第一高等学校の教師がその職を退いて朝日新聞社に就職し、専属の小説家になるというセンセーショナルな出来事に続く、連載小説第一号が『虞美人草』でした。いまなら大学 ...

著作権の切れた文芸作品は青空文庫で無料で読むことが可能です。しかしネット上のテキストというのは横書きが基本ですから、これで日本文学を読もうとすると違和感しかありません。たとえば夏目漱石『吾輩は猫である』の冒頭の文章を横書きで読むとこんな感じになります。吾 ...

遠藤周作さんといえば『海と毒薬』や『沈黙』『深い河』のように日本人はキリスト教をどう受け止めるかという問題意識をベースに様々な作品を発表した文学者だということになっています。しかしその一方で宗教的なテーマを掘り下げれば掘り下げるほど、キリスト教が好ましく ...

小説家・阿刀田高さんの『漱石を知っていますか』。新潮文庫からは『ギリシア神話を知っていますか』や『源氏物語を知っていますか』といった「知っていますか」シリーズが刊行されており、『漱石を知っていますか』はこの続編といってもよいでしょう。夏目漱石といえば日本 ...

前回に引き続き、第三話「秒速5センチメートル」について考えてみたいと思います。東京、種子島を経てもう一度東京に舞い戻ってきた貴樹。彼は久しぶりに明里に再会するのか・・・、と思いきやそうではありませんでした。この記事をお読みの方はもうご存知のように二人は「桜 ...

前回に引き続き、第二話「コスモナウト」について考えてみたいと思います。コスモナウトというのは宇宙飛行士のこと。ロケットの打ち上げで有名な種子島が舞台だからこういう題名が付けられているようですね。第一話で東京に住んでいた貴樹は両親の仕事の都合でこの島に引っ ...

新海誠監督の名作映画『秒速5センチメートル』。この小説版を読書感想文に使おうと思った人もいるはず。小学校時代から就職して数年間の遠野貴樹の歩みをたどったこの作品は、同級生だった明里との距離感を描写することに焦点が当てられています。英語のタイトルも"A chain o ...

ぼっち@3_bocchi「ある事業が成功するかしないかは、その事業に人々を駆り立てるなにかが、あるかないかにかかっている」(マキァヴェッリ)2021/01/08 21:28:11塩野七生さんの代表作の一つ『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』。ローマ帝国滅亡後に1000年の長きに ...

10年ほど前までは、電車の中で本を読む人は普通にいました。ところがスマホの普及で車内の光景は一変。ある日電車の中で「どれくらいの人がスマホを使っているのか?」が気になりざっと見わたしてみました。するとだいたい20人中、15人位がスマホを使っていました。あとは寝 ...

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