ミヒャエル・エンデの代表作『はてしない物語』の終盤に登場するのがイスカールナリです。たぶんこの記事にたどり着いた方は、「イスカールナリ」というキーワードで検索してくださったのだと思います。そういう方にとって説明は不要だとは思いますが一応おさらいしておきま ...
カテゴリ: 書評
厚切りジェイソンさんの漢字ネタで指摘されて初めて気づく。漢字の不思議なところ。
「Why Japanese people?」で有名な厚切りジェイソンさんは漢字を勉強していて「これは一体なんだろう」と疑問に思うことが多々会ったらしく、自著『日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy』という本でも素朴な疑問をぶつけています(というか、それ自体がネタなんでしょうね) ...
キツネ、リスが嫌われ者。そんなことってあるのか。あった。
キツネやリスといえば日本ではかわいい動物と一般的にはみなされています。サイゼリヤへ行ってごらんなさい。メニューの表紙にはほら、リスの家族が描かれているではありませんか。彼らがフィレンツェやミラノなどイタリア各地を旅する様子がほのぼのするタッチで表現されて ...
「猫が溺れて死んでしまったので、詩にしてみた」→結果www
夏目漱石の『吾輩は猫である』は主人公である猫が溺れて死んでしまうところで終わっています。次第に楽になってくる。苦しいのだかありがたいのだか見当がつかない。水の中にいるのだか、座敷の上にいるのだか、判然しない。どこにどうしていても差支えはない。ただ楽である ...
『指輪物語』における鶏の鳴き声。ゴンドールに響きわたり希望をもたらす
『指輪物語』の終盤ではモルドールの軍勢がゴンドールに攻め込み、ミナス・ティリスは包囲されてしまいます。ところが執政デネソールはパランティアを通じてサウロンの影響下にあり、国民が期待したような防衛策を講じることができませんでした。頼みの綱であるファラミアも ...
賢くなると結局人を見下すようになる? 夏目漱石と最近の科学的調査結果から
夏目漱石の代表作といえば『こころ』です。高校の教科書にも掲載されているので読んだことがある人も多いでしょう。田舎から上京してきた主人公が「先生」と知り合い、人間関係を深めてゆくなかでどうやら「先生」には秘密があるらしいと気づきます。そして父の健康状態が悪 ...
恥ずかしいことをペラペラと喋ってしまう某あけすけな夫人
そういうつもりがなかったとしても、自分の知識や経験不足が災いして、結果的に恥ずかしいことをペラペラと喋ってしまうことはありませんか。「きのうね、おとうさんとおかあさんがね、はだかでプロレスごっこしてたよ!」無邪気に語る幼稚園児! 言った子供は次の日にはす ...
ファウストさん、画期的すぎる財政再建策でもう無茶苦茶・・・。
ゲーテの代表作『ファウスト』の第二部では、ファウストとメフィストフェレスは一応神聖ローマ帝国の皇帝に仕える者として大胆すぎる経済政策を打ち出します!なにしろファウストは稀代の碩学として知られています。哲学、法学、医学、神学・・・。ありとあらゆる学問を修め ...
ファウストがメフィストフェレスと契約した理由。彼はやっぱり「研究者」だった!?
ゲーテ畢生の大作『ファウスト』では、偉大な学者ファウストが悩むところから始まります。哲学、法律学、医学、神学・・・。ありとあらゆる学問を修めたはずなのに、博士だの先生だのと崇められているはずなのに、もう何年も弟子たちの前でふんぞり返っているのに(これは余 ...
サガン『夏に抱かれて』の感想。ナチスとは無関係に男女関係が揺れ動く
フランソワーズ・サガンの長編小説『夏に抱かれて』はナチス占領下のフランスにおいて、レジスタンス活動をするジェロームとその愛人アリスが、シャルルという名の友人を自分たちの活動のために利用しようとすることろから物語は始まります。シャルルが住むのは南東フランス ...