マーガレット・ミッチェルの『風と共に去りぬ』。タイトルは有名でも一体どんな作品なのか人にセウ名できるか、というと答えに窮しがちです。これは南北戦争時代のアメリカを生きたスカーレット・オハラと彼女の周りにいるアシュリ・ウィルクスやレット・バトラーといった男 ...
カテゴリ: 書評
感想:『不機嫌な姫とブルックナー団』
高原英理さんの小節『不機嫌な姫とブルックナー団』。講談社によると、天才作曲家にして非モテの元祖・ブルックナーオタク3人組との出会いが残念な女子の運命を変える?図書館の非常勤職員・ゆたきは、男性マニアが集うブルックナーのコンサートで「ブルックナー団」を名乗 ...
脳がすぐにエコドライブモードになるから判断を誤る説
タイトルのとおり、すべての問題に対して、完全に中立な人というのは存在しえないでしょう。人は誰しも自分が可愛いのであり、自己愛というものを持っていますから、自分が信じたいことをつい信じてしまいがちです。だから人によってはマルチ商法にはまったり、新興宗教には ...
森博嗣さんの「何をしたら良いかは、なにかしたらわかる」という名言
ある時、このブログを読んでくださった方から、私は小説家の森博嗣さんと考え方が似ているのではというコメントを寄せてくださったことがあります。不勉強にもそのような方がいらっしゃるとは知らず、実際に小説やエッセイなどを読み進めてみると、いかにも私が書きそうなこ ...
感想:『旅の終わりの音楽』。長い。長い。
タイタニック号の沈没は広く知られた事実です。宮沢賢治「銀河鉄道の夜」にもこの話が描かれていたりしますし、何より映画『タイタニック』は大ヒットを記録しました。この船が沈没するとき、乗船していた楽士たちは乗客がパニックになるのを避けるために最期の時まで音楽を ...
『絢爛たるグランドセーヌ』第25巻からの考察。まさかの緊急事態宣言
Cuvie先生のバレエ漫画『絢爛たるグランドセーヌ』の24巻において新型コロナウイルス感染症のことがすこし話題になっていました。私はそれを見て嫌な予感がしました。そして25巻になると案の定、学校が閉鎖されて各国から留学していた学生たちは本国に戻ることに。当然ながら ...
出版と為替は似ているところがあるのか?
かなり昔の話になりますが、円キャリートレードというものが世界的に流行り(?)、とにかく円安が進行したことがありました。金利の低い円を売って高金利通貨(米ドルなど)に替えたほうが儲かるので、円売りが進みました。私はそのとき「このまま1ユーロ180円くらいになる ...
本が売れなくても印税が入ってくるとかいう謎の仕組
ベストセラー作家ともなれば印税がどかどかと入ってきて左団扇で暮らすことができるようです。もし働かなくても不労所得が得られるというのなら、私ならもう誰とも会わず、しゃべらなくてもOKな生活を始められます。すぐさま『ラブライブ! サンシャイン!!』の聖地沼津に移 ...
友だちが少ない人ほど、孤独を感じていない件
孤独を感じやすい人もいれば、感じにくい人もいます。私の場合は「今日は誰とも喋らなかった(嬉)」などとツイートしてしまうくらい人が嫌いです。つまり孤独を感じない、というか人間関係は減ると嬉しいものだという認識です。さて別冊PRESIDENTムック「アウトプットインプ ...
IQが高い子供のその後を追跡調査してみたが、とくに業績を残さなかった件
歴史上、神童と呼ばれる人物がまれに出現します。モーツァルトがよい例でしょう。父レオポルドは息子の才能に気づき、ヨーロッパ中を連れ回して見聞を広め(息子の売り込みにも精を出し)、英才教育を施します。その結果、彼はイタリアやフランス、イギリスの様式を学び、そ ...