第一次世界大戦は、それまでの戦争とは大きく異なる特徴を持っていました。NHKの「映像の世紀」でもかなりの分量がこのわずか数年のことについて触れられています。なにしろ20世紀にはいってから19世紀を支えていた枠組みが大きく崩れ、そして20世紀の枠組みが生まれたのです ...
カテゴリ: 音楽
モーツァルトの『交響曲第39番 変ホ長調』。円熟の輝きと洗練の美しさ
私がいちいちこの場所に書くほどのことでもないのでしょう、モーツァルトの『交響曲第39番 変ホ長調』がいかに素晴らしい曲であるかを。1788年に作曲されたこの交響曲は、いわゆる「三大交響曲」(第39番・第40番・第41番)の最初の作品であり、モーツァルトが創作の絶頂期に ...
感想:東京春祭チェンバーオーケストラの純白を極めたモーツァルトとストラヴィンスキー
上野公園一帯で開催される音楽祭「東京・春・音楽祭」も21年目を迎えました。長く続いたこのイベントもすっかり定着し、「ああ、またこの季節を迎えたのか」と思うことしきりです。2025年3月20日(木・祝)には東京春祭チェンバーオーケストラのコンサートが開催されました。 ...
バレエ『不思議の国のアリス』の見どころと特徴について整理しておきます
2022年に引き続き2025年にも新国立劇場で上演されるバレエ『不思議の国のアリス』。もうあれから3年経過してしまったのか・・・。次回上演に向けて、一応見どころと特徴を整理しておきたいと思います。自分の鑑賞メモとしても記録を残しておくか・・・。英国ロイヤル・バレエ ...
感想:荒井里桜さん、安野美咲さんデュオリサイタル
2025年3月8日(土)、銀座の王子ホールで行われた荒井里桜さん、安野美咲さんデュオリサイタル。当日は気温が急激に下がり、雨が降り始めそして雪に変わりました。そういう天気になるだろうと予感しつつも都心まで出かけた甲斐はあったと思います。というわけで忘れぬうちに ...
アバドのヴェルディ『レクイエム』、聴いてみて愕然となる
アバドといえばイタリア音楽に定評がありました。ロッシーニしかりヴェルディしかり、イタリア音楽、とりわけオペラと管弦楽の両方で優れた演奏を残しています。たとえばロッシーニ。軽妙でエレガントな解釈が持ち味で『セビリアの理髪師』では、テンポの妙とリズム感の良さ ...
フルトヴェングラーの「バイロイトの『第九』」、じつは大半がゲネプロの録音だった
フルトヴェングラーが1951年のバイロイト音楽祭でバイロイト祝祭管弦楽団を指揮してレコーディング(ライブ録音)したベートーヴェンの『第九』は、モノラルでありながらもフルトヴェングラーを代表する名盤とされています。ばかりかベートーヴェンの『第九』といえばこれが ...
感想:シャルル・ミュンシュ指揮日本フィルハーモニー交響楽団のベートーヴェン『第九』
1962年に来日し、日本フィルハーモニー交響楽団を指揮したシャルル・ミュンシュ。日比谷公会堂でのベートーヴェンの『第九』は、ライブ録音が残されています。しかしある出演者のクレームで、発売のたびに即回収となってしまい、日の目を見ることがほとんどありませんでした ...
感想:ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団 ベートーヴェン『第九』
生涯に複数回、ベートーヴェンとかチャイコフスキーとかの交響曲を全集としてレコーディングする指揮者がいます。よほど人気で売れることが事前にわかっているからなのか、制作会社も何度も録音を依頼します。ヘルベルト・フォン・カラヤンもその一人。というか代表格ですね ...
伴奏ピアニストが少ない理由とは
世の中にピアノが弾ける人はたくさんいます。なにしろ、小学校のクラスで「ピアノ習ってます」な女子の多いこと多いこと。大半の人は中学校くらいでやめてしまうのですが、一部の人は大人になっても続けてショパンの練習曲が弾けるくらいだったり、もっと好きな人は音楽大学 ...