大学生で友達がいないまま就活した人の話
彼はある有名ピアノメーカーで面接を受けていました。
「どうかね、これからピアノは売れると思うかね?」
「いや、売れないでしょうね。一回買ったら買い換えるようなものじゃないし、これから子供もへっていくし、ブランドイメージじゃA社のほうが上ですね。」
彼はでたらめを言っていた訳ではないのです。彼自身、ピアノを弾くことができて、ピアノ業界にも明るかったので彼なりの分析をしたのです。
「本当のことを言っているのは君だけだ笑!!」
彼は面接官から大変誉められたそうです。きっと面接官は、他の学生が口々に語る「これからのピアノ市場は明るい」のようなおべんちゃらを山のように聞かされてうんざりしていたのでしょうね。だからつい、言ってはいけない本当のことを聞かされると嬉しくなったのでしょうね。
これで面接は合格だ。彼は意気揚々と帰路につきました。
ところが彼は面接に落ちてしまいました。
・・・社会人であるためには、言っていいことだけを言わなくてはならない、ということを知らないまま就活の時期を迎えてしまったがゆえの失敗でした。面接官は、内心溜飲を下げつつも、そんなことを言う人物を採用するわけにはいかなかったのです。友達いないぼっちでコミュ力が培われない大学生活の欠点が露になってしまった1日でした。
ではどうしたら良かったのでしょう?
ではどうしたら良かったのでしょう?
1.まずは大人の会話から
就活の面接の場合、そもそもこの学生は大人の会話ができるか問われています。今日の話に登場した彼は、事実を分析する力はあったのに、言わなくていいときに言わなくていいことを言ってしまったのです。まずは状況をわきまえた会話ができるようになりましょう。
2.質問の奥深くにあるものを察知
会社に入ってしまえば人間関係でほとんどのことが決まってしまいます。悲しいことですが。
言い換えると、面接では質問を通じてこの人と働きたいかを探られているわけです。
面接ではそのことを念頭に、この会社が求める人物像にマッチしているぞということをアピールできる回答をするとよいでしょう。
例えば、自分の強みがリーダーシップだとすると、どんな質問でもリーダーシップをアピールできる回答が望ましいでしょう。
といっても、そんな回答はすぐに準備できるはずもなく、現実jにはこう聞かれたらこう答える、というシミュレーションをすることになります。
3.不利になることは言わない
当たり前ですが、それを言うことによって自分が不利になることは言わなくてよいです。欠点を問われても、でも、、、のような利点もあたった、のようにカモフラージュできるようにしておきましょう。
誰しも、仕事を任せたらミスしそうだと不安にさせる人物は採用したくないものです。長所を生かし、短所はカバーできる回答を事前に準備しておきましょう。
ぼっちは二回転職しました。言い換えると就活をこれまで三回やったことになります。
初めての時よりも二回目、二回目のときより三回目の方がスムーズに進みました。その理由は、上に挙げたみっつのことを少しずつ意識できるようになったからです。
正直、もっと早く知っておけばと悔やまれます。
この記事をお読みの方でこれから就活をする方がいらっしゃれば、少しでも参考になれば幸いです。
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