大学でぼっちになる理由。
まだあるぞ。

自分の生活パターンがあること。
自分のこだわりがあること。

これだけでもぼっちになる(ことがある)。

大学に入ってからは授業のコマがスカスカになるときもある。
そんなとき、「次の授業ないからラウンジでダラダラしようぜ」
のようなことになりがちだ。
それはそれで人間関係づくりに役立つ貴重な時間だったりするので
決して悪いことではない。そんな中から、その後長く続く友人が
できたりするのだから。

ところがぼっちは大学時代、わりとやりたいことがあったので
そっちを優先していた。

具体的に言うと、まず音楽があった。
クラシック音楽を聴くのが好きだということは以前にも触れた。
が、クラシック音楽というのは一曲一曲がとにかく長い。
短いものも中にはあるが、代表的な名曲というのは長い。
例えばベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は通しで聴けば30分はかかるし
交響曲第九番は70分はかかる。

そういう作品に親しもうとすれば、勢い自分の時間を確保することに
傾きがちになるのだった。

さらに、図書館があった。
大学の図書館はとにかく充実していた。蔵書は数百万冊はあったはずだ。
その中で自分の読みたい本を色々漁っているとすぐ時間が過ぎてしまう。
「あ~、英文学史か。面白そうだ借りたれ」
「あ~、バッハの生涯か。これも一応借りたれ」
そんな日々だった。

結果的に、授業に出る~さっさと図書館に直行~バイトに出る、のような
サイクルが形成され、「誰かと接する」というプロセスがバッサリとカット
されてしまうのだった。

大学1年の前期からそういう行動パターンだったので
(いや、これはもっと昔からのパターンだ)、
本来なら友だちづくりをするような入学直後のタイミングで
友人を作ろうともしなかったのだ。作らないことが当たり前であるかのように。


そりゃぼっちになるわ。