大学ではぼっちだった。

理由の2つめはなんだろうか。


TVを買わなかったことも原因かもしれない。
TVがないと、人と話題を共有しづらくなる。

中学生になったころ、TVを全く観ない生活になった。
自宅の近くに大きな古本屋ができたのをきっかけに小説などを
たくさん読むようになり、したがってTVに接する時間というものが
なくなってしまったのだ。

当然ながら中学生、高校生が話題にしがちなTV番組の話はまったくできない。

小説の話をしたところで、TVの視聴者数と本の発行部数など到底
比較にならない。中学、高校のような狭い世界で誰かと話題を共有できるはずもなかった。
しかし田舎町で、「芥川賞が載ってる文藝春秋くれ」とか言って本屋にやって来る
中学生はかなり変な奴だったに違いない。
都会なら話は違ったのかもしれない。が、地方と都会の文化レベルは相当の開きがある。
(その文化レベルの違いには、大学進学後に色々と否応なしに気付かされることになる)

そういう自分にとって、一人暮らしを始めるときにTVを買わないという選択肢は当然のことだった。

今でこそスマホで動画を視聴するのが当たり前になり、TVを持たない大学生が
増えているとは聞くけれども、当時はTVがないということで明らかに異端者扱いだった。
というわけで大学で話のきっかけづくりや雑談のネタが乏しくなった。
そして段々と同じクラスの人とも口を利かなくなった。

これもぼっちになった原因のひとつに違いない。







今もぼっちの家にはTVがない。





しかしNHKはなぜか定期的にやってくる。










無視し続けている。