なぜか私のような陰キャが原宿のベンチャーで働くことになりました。内定は辞退したものの、「人手が足りない! 助けて!!」と言われて「引っ越す前に数日くらいなら」と、とりあえず引き受けたのでした。せっかく内定をくださったのに、「やっぱやめとくわ。じゃあな」だとあまりに酷すぎないか、と自分でも引け目があったからでした。というわけで業務委託の契約を交わして、とある仕事に数日の間、従事することになったのでした。

業務内容は具体的な中身は伏せますが、人事給与業務をやったことのある人なら「あのめんどくさいやつね」と思うこと間違いなしのやつ。それを私がいきなりやることになりました。他社の給与規程なんて知りませんし、人事給与システムの触り方も知りません。まあ見ているうちに大体こんなもんだろうと想像はつきましたし、人事給与システムも結局のところユーザーインターフェースが違うだけで根本的な発想は似たりよったりなので見ていれば(触っていれば)見当が付きましたが。

肝心の業務はまあそれなりの期間従事してきたものだったので、多少ブランクはあったにせよ、私がアクセスできた限りの情報を最大限活用して、この会社について知識ゼロからのスタートだったものの、それなりのクオリティで仕上げることができたと自負しています。

それにしても原宿で働くというのは面白いものです。なにしろ竹下通りとかキャットストリートという個性のある通りが会社の近くにあって、昼休みに腹減った・・・、と思いながらそこを歩く。ただの東京都民がポムポムプリンカフェを目当てに歩くとか、地方からの観光客がそこを物珍しさで歩く、というのとはまた違います。そして渋谷とも代々木とも新宿とも青山とも違う雰囲気。たった数百メートルしか離れていないのに、なんで微妙に違う雰囲気なのか。

一番面白いと思ったのが、タトゥーのあるおっさんが普通にいることでした。私が以前働いていた会社ではありえないことでした。私はそのおっさんに書類のチェックをしてもらうことになりました(暇だったのかな?)。でもそもそも「なぜ、今、この仕事をしなければならないか」を把握してもらうために「社会保険料とは何ぞや」という話から入りました。すると、「知らんかった! へえ~!!」と驚愕していました。別の人事系管理職は随時改定の存在を知りませんでした。私は内心(そりゃ業務もボンバーするわ)と思いました。

そしてこのタトゥーのおっさんは実は執行役員で月収は100万を越えていました。マジかよ! 私も驚きました。

私は私で原宿ゲーマーズに立ち寄ってラブライブ! スーパースター!! のアイテムを買ったり、推しのウィーン・マルガレーテの本を買ったり、その本のグラビアの撮影地であるカフェラントマン青山店を昼休みに探し歩いたりしました。

もうすぐ東京を去る私ですが、陰キャが原宿で働いていた、というのは東京時代の終焉を飾る最高の思い出になりました。