東京を歩いていると喫茶店の多いこと多いこと。ドトール、スタバ、カフェ・ド・クリエ、エクセルシオールカフェ、ベローチェ、タリーズコーヒー・・・。おいおい、みんなそんなにコーヒーが好きか? と突っ込みたくなります。そしてコーヒーとケーキを注文すると900円くらいします。おかしいな、昔はこんなに高かったかな・・・? いや、そもそも昔の自分ってケーキを注文してなかったような。いつも何を頼んだらいいか分からなくてコーヒーかアメリカンのどちらか(しかも一番小さいサイズ)しか注文していなかったような・・・。

それはさておき、こうした喫茶店の快適度を測るうえで無視できないのがWi-Fiにちゃんとつながるかどうかです。電波が弱かったり、そもそもWi-Fiがなかったりするとけっこうがっかりします。私の場合、ある日スタバに行き、その翌日カフェ・ド・クリエに行った、ということがありました。

スタバの場合、Wi-Fiに一瞬でつながりました。「了承する」ボタンを押すだけ。
しかしカフェ・ド・クリエの場合、Wi-Fiにつながるためにはパスワードを入力しなければいけませんでした(どうやらお店によって入力必須の場合と、入力不要の場合があるようです)。で、そのパスワードってどこに書いてあるの? 店員に利け? いや店員は1Fにいるし、自分は今2Fにいるからいちいち階段を降りろってか。だるい。

コーヒーやケーキの値段もWi-Fiのようなサービス込みで設定されていることを考慮すると、インターネットのつながりやすさもまた快適度を左右するものだと思います。
もっとも、Wi-Fiが快適だからといって、その店が必ずしも居心地が良いとは限りません。逆にWi-Fiが多少不便でも、なぜかまた行きたくなる店もあります。

たとえば座席です。テーブルが広いか狭いか。椅子にクッション性があるかないか。隣の席との距離は十分か。パソコンを開いて作業しようとすると、こうした違いが意外と大きく響いてきます。最近のチェーン店はコンセントを備えた席も増えましたが、店舗によってかなり差があります。せっかく入店したのに、コンセント席が全部埋まっていると少し残念な気分になります。

また、店内のBGMも無視できません。静かすぎる店はかえって落ち着かないし、逆に音楽が大きすぎると読書や作業に集中できません。さらに周囲のお客さんの層によっても雰囲気は変わります。学生が多い店、ビジネスマンが多い店、観光客が多い店。それぞれに特徴があります。

そう考えると、喫茶店というのは単にコーヒーを飲む場所ではなく、「時間を買う場所」なのかもしれません。コーヒー1杯が500円近くしても人が絶えないのは、豆の原価だけで値段が決まっているわけではないからです。冷暖房の効いた空間、座席、Wi-Fi、電源、そして安心して1時間でも2時間でも過ごせる環境。それらをまとめて利用していると考えれば、ある程度の値段になるのも理解できます。しかし、ベローチェなんて昔はコーヒー一杯が157円だったのに、

もっとも、私自身はいまだに喫茶店の利用方法を完全にマスターしたとは言い難い。メニューを開いても、結局いつものコーヒーを頼んでしまうことが多いし、期間限定のフラペチーノだの季節のスイーツだのにはなかなか手が伸びない。

それでも東京の街を歩いていると、気になる喫茶店が次から次へと現れます。気がつけば店ごとのWi-Fi事情や座席の快適さを比較している自分がいるのです。コーヒー好きかどうかはさておき、どうやら私は喫茶店そのものが好きになりつつあるのかもしれません。