転職サイトに登録すると、「あなたの・・・という輝かしい経歴に着目させていただきました」のようなスカウトメールを受信することがあります。スカウトが来たんだ、ワイ有能! と喜んではいけません。タイトルこそスカウトでも実態はただのダイレクトメールです。
そしてそのダイレクトメールもサイトに登録してすこしの間は山のように届きますが、しばらくすると何も届かなくなります。なんだかマッチングアプリの世界と似ていますね。しかも転職エージェントもかなり対応が雑なので、けっこう腹が立ちます。
具体的には、「〇〇という求人があります。応募してみませんか」という言い方で電話かビデオ通話による面談を、エージェントとコンタクトするたびに求められます。毎回30分や1時間失います。はっきり言って時間の無駄です。求人内容は求人票を読めばわかります。転職理由も転職で大事にしたいことも私の強みも職務経歴も毎回説明させられます。これも時間の無駄です。
で、職務経歴書と履歴書をそのエージェントに渡して応募。
数日後、見送り連絡が来ます。そしてそのエージェントはそれっきり二度と私に連絡してきません。結果的にまた別のエージェントと連絡を取って、また同じ話を最初からする羽目になります。また時間の無駄です。
このパターンを冷静に眺めてみると、転職エージェントという仕組みが「誰のために最適化されているのか」が見えてきます。少なくとも求職者の時間や労力に最大限配慮されているとは言い難いですね。
エージェントのビジネスモデルはシンプルで、企業に人材を紹介し、採用が決まれば成功報酬が入るというもの。つまり彼らにとって重要なのは「どれだけ多くの候補者を企業に送り込めるか」であって、「一人の求職者にどれだけ丁寧に向き合うか」ではありません。もちろん中には誠実な担当者もいますが、構造としてはどうしても数を回すゲームになりやすいのです。
その結果、何が起きるか。テンプレート的なスカウト、形式的な面談、浅い理解のままの求人紹介、そして不採用になった瞬間にフェードアウト。求職者側から見ると「自分のキャリアを一緒に考えてくれるパートナー」ではなく、「求人票を右から左に流す中継業者」にしか見えなくなってくるのです。
さらに厄介なのは、エージェントを使うことで効率が上がるはずという期待と、実態とのギャップです。本来は自分で企業を探す手間を省くためのサービスなのに、実際には面談対応、説明の繰り返し、書類の微修正といった「余計な作業」が増えていく。しかもその多くは、別のエージェントに乗り換えた瞬間にリセットされます。これは効率化どころか、むしろ非効率の積み重ねです。
では、転職エージェントは完全に無意味でしょうか。そう断じるのは少し乱暴でしょう。非公開求人にアクセスできる、企業との間に入って日程調整や条件交渉をしてくれる、といったメリットは確かに存在します。ただしそれは、「使い方を間違えなければ」の話です。
問題は、多くの求職者がエージェントに期待しすぎていることかもしれません。キャリアの方向性を一緒に考えてくれる、最適な求人を見つけてくれる、自分の価値を企業にうまく伝えてくれる、そういった役割を無意識に求めてしまう。しかし実際には、その役割の大部分は自分で担うしかないのです。
結局のところ、転職活動の主導権を誰が握るのか、という話に行き着きます。エージェントに任せるのではなく、「使う」側に回れるかどうか。具体的には、面談は目的を絞って短時間で済ませる、同じ説明を繰り返さないための資料を用意する、紹介された求人も鵜呑みにせず自分で判断する。このあたりを徹底できるかどうかで、体験は大きく変わります。
そしてもう一つ、少し冷めた視点も必要です。「この人は自分のために動いてくれている」という幻想を手放すこと。エージェントはあくまでビジネスとして動いている。その前提に立てば、対応の粗さにいちいち腹を立てることも減りますし、無駄な期待をせずに済みます。
転職エージェントを使うことのあほらしさとは、サービスそのものというより、「主体性を手放した瞬間に振り回される構造」にあるのかもしれません。便利なはずの仕組みが、気づけば時間とエネルギーを奪う存在になる。その違和感に気づいた時点で、付き合い方を見直すべきタイミングなのだと思います。
エージェントのビジネスモデルはシンプルで、企業に人材を紹介し、採用が決まれば成功報酬が入るというもの。つまり彼らにとって重要なのは「どれだけ多くの候補者を企業に送り込めるか」であって、「一人の求職者にどれだけ丁寧に向き合うか」ではありません。もちろん中には誠実な担当者もいますが、構造としてはどうしても数を回すゲームになりやすいのです。
その結果、何が起きるか。テンプレート的なスカウト、形式的な面談、浅い理解のままの求人紹介、そして不採用になった瞬間にフェードアウト。求職者側から見ると「自分のキャリアを一緒に考えてくれるパートナー」ではなく、「求人票を右から左に流す中継業者」にしか見えなくなってくるのです。
さらに厄介なのは、エージェントを使うことで効率が上がるはずという期待と、実態とのギャップです。本来は自分で企業を探す手間を省くためのサービスなのに、実際には面談対応、説明の繰り返し、書類の微修正といった「余計な作業」が増えていく。しかもその多くは、別のエージェントに乗り換えた瞬間にリセットされます。これは効率化どころか、むしろ非効率の積み重ねです。
では、転職エージェントは完全に無意味でしょうか。そう断じるのは少し乱暴でしょう。非公開求人にアクセスできる、企業との間に入って日程調整や条件交渉をしてくれる、といったメリットは確かに存在します。ただしそれは、「使い方を間違えなければ」の話です。
問題は、多くの求職者がエージェントに期待しすぎていることかもしれません。キャリアの方向性を一緒に考えてくれる、最適な求人を見つけてくれる、自分の価値を企業にうまく伝えてくれる、そういった役割を無意識に求めてしまう。しかし実際には、その役割の大部分は自分で担うしかないのです。
結局のところ、転職活動の主導権を誰が握るのか、という話に行き着きます。エージェントに任せるのではなく、「使う」側に回れるかどうか。具体的には、面談は目的を絞って短時間で済ませる、同じ説明を繰り返さないための資料を用意する、紹介された求人も鵜呑みにせず自分で判断する。このあたりを徹底できるかどうかで、体験は大きく変わります。
そしてもう一つ、少し冷めた視点も必要です。「この人は自分のために動いてくれている」という幻想を手放すこと。エージェントはあくまでビジネスとして動いている。その前提に立てば、対応の粗さにいちいち腹を立てることも減りますし、無駄な期待をせずに済みます。
転職エージェントを使うことのあほらしさとは、サービスそのものというより、「主体性を手放した瞬間に振り回される構造」にあるのかもしれません。便利なはずの仕組みが、気づけば時間とエネルギーを奪う存在になる。その違和感に気づいた時点で、付き合い方を見直すべきタイミングなのだと思います。
コメント