2026年3月に入ってから株価が乱高下しています。いや、乱下下といったほうが正確でしょう。その予兆は年明けからありました。なんとアメリカがベネズエラを攻撃。むしろアメリカがテロ国家なんじゃないか? と一瞬思いました。

そして3月になると今度はアメリカがイランを攻撃。もう一度アメリカがテロ国家なんじゃないかと思いました。ベトナムとかアフガニスタンとかイラクとか、いろんな例があるので「いつものあれか」と思えば良いのかもしれませんが資産運用をやっている人にしてみれば大打撃! 私もその一人です。いてて!!

しかしこういう時に慌てて資産を売却してはいけないというのがセオリーになっています。リーマンショックのときもコロナショックのときもそうでした。じっと黙って耐えていると、それがいつかは反発して結局は黒字になるのです。

とはいえ、「ただ耐えるだけでいいのか?」という疑問は当然出てきます。ここで重要になるのが、時間を味方につけるという発想です。相場は短期的には感情やニュースに振り回されて大きく上下しますが、長期的に見れば企業の成長や経済の拡大に沿って右肩上がりになる傾向があります。これは過去のデータが繰り返し示してきた事実です。

たとえばリーマンショックのとき、多くの人が恐怖から株式を手放しました。しかし、その後市場は回復し、さらに上昇していきました。また、コロナショックでも同様です。一時的な急落はあったものの、数年単位で見ればむしろ投資を継続していた人のほうが大きなリターンを得ています。

ここで差がつくのは、「タイミングを当てる力」ではなく「継続する力」です。相場の底を正確に当てることはプロでも困難ですが、毎月一定額を積み立てていくことで、価格が高いときには少なく、安いときには多く買うことになります。いわゆるドルコスト平均法です。結果として、購入単価が平準化され、長期的にはリスクを抑えながら資産を増やすことが可能になります。

むしろ、今回のような「乱下下」の局面は、積立投資家にとってはチャンスとも言えます。価格が下がっているということは、同じ金額でより多くの資産を買えるということです。短期的には評価額が減って痛みを感じますが、それはあくまで途中経過にすぎません。将来の回復局面で、そのときに仕込んだ分が効いてくるのです。

もちろん、精神的には楽ではありません。含み損を見るたびに「やめたほうがいいのでは」と思う瞬間もあるでしょう。しかし、そこで過去の歴史を思い出すことが大切です。市場は何度も危機を乗り越えてきました。そしてそのたびに、新たな高値を更新してきたのです。

結局のところ、資産運用で成果を出す人は特別な才能を持っているわけではありません。「焦らない」「やめない」「続ける」という、ごくシンプルな原則を守っているだけです。派手さはありませんが、このコツコツとした積み重ねこそが、長期的には大きな差を生みます。

目先のニュースに振り回されるのではなく、自分の投資方針を信じて淡々と積み立てる。それができた人だけが、時間という最大の味方を手に入れることができるのです。