ひろしま美術館で開催中の展覧会「白の魔法 ーモネ、大観も使った最強の色ー」。題名のごとく、モネや横山大観といった様々な美術家たちの創作活動を、「白」という色を基軸に編成された展覧会です。
この展覧会は、例えば印象派とかキュービズムといった思潮に焦点を当てておらず、「白」という万国共通の色をベースに出展作品が選定されているので、日本の作品も欧米の作品も同時に鑑賞することができます。したがって、ユトリロとかモネの作品を見た直後に児島虎次郎とか前田青邨の作品を見ることになります。かなり目新しい!
そしてじっと作品を見ていると、山に降り積もる雪の白、衣服の白、白い花、空に浮かぶ雲の白、波しぶきの白など、どれも微妙に違いがあるのでした。
印象派では、モネが雪の白を単に白一色として描いたわけではなく、光や影の色味を巧みに織り込みながら、視覚的な奥行きや質感をつくり出していることが分かります。彼の白には、ただの無彩色ではなく、環境光や空気感まで表現する役割があるのです。一方でユトリロや藤田嗣治のように、白を画面の主体として扱い、その地塗りやテクスチュア自体を強調する作家たちもいます。これらの作品を並べて比較すると、白が単なる 背景色や余白ではなく、画面構成の中心的存在であることに気付かされます。
そして、日本画や洋画でも、白は決して均一なものではありません。雪や雲、白い衣服はもちろん、光に照らされた風景、花びらの繊細な白、波しぶきの白など、どれもが異なる質感と色味を持っています。例えば、横山大観の画面では墨や淡彩の中に白が引き立つよう配慮され、日本的な余韻を伴う静謐な白が感じられます。また、児島虎次郎の作品では、白いベゴニアの花弁に宿る柔らかな光が、静物画としての静けさと生命感を同時に伝えてくれます。
この展覧会の魅力のひとつは、単に名画を鑑賞するだけでなく、「白」という色そのものと向き合う体験ができる点です。展示室を進むうちに、雪の白さが持つ冷たさや透明感、光と影の織りなす白の奥行き、そして白を背景とする他の色との関係性など、色彩感覚そのものが研ぎ澄まされていくように感じられます。鑑賞を終えた頃には、日常の中で目にする「白」の見え方が違ってくるかもしれません。
また会場では、月に一度学芸員によるミュージアム・トークが開催され、白の秘密や白が持つ象徴性などテーマを掘り下げた解説が聞ける機会もあります。さらに、ミュージアム併設のカフェでは本展限定の白をテーマにしたメニューも用意され、展示鑑賞の余韻を味覚でも楽しめる工夫がされています。
「白は無彩色だからこそ色味がない」という先入観は、この展覧会を観ることで一変するはずです。白の微妙な違いこそが画家の視点であり、その表現の奥深さを感じ取ることができるでしょう。展覧会の期間は 2026年3月22日まで。冬(白の季節)が終わるまでに早く行けってことでしょうか。
そして、日本画や洋画でも、白は決して均一なものではありません。雪や雲、白い衣服はもちろん、光に照らされた風景、花びらの繊細な白、波しぶきの白など、どれもが異なる質感と色味を持っています。例えば、横山大観の画面では墨や淡彩の中に白が引き立つよう配慮され、日本的な余韻を伴う静謐な白が感じられます。また、児島虎次郎の作品では、白いベゴニアの花弁に宿る柔らかな光が、静物画としての静けさと生命感を同時に伝えてくれます。
この展覧会の魅力のひとつは、単に名画を鑑賞するだけでなく、「白」という色そのものと向き合う体験ができる点です。展示室を進むうちに、雪の白さが持つ冷たさや透明感、光と影の織りなす白の奥行き、そして白を背景とする他の色との関係性など、色彩感覚そのものが研ぎ澄まされていくように感じられます。鑑賞を終えた頃には、日常の中で目にする「白」の見え方が違ってくるかもしれません。
また会場では、月に一度学芸員によるミュージアム・トークが開催され、白の秘密や白が持つ象徴性などテーマを掘り下げた解説が聞ける機会もあります。さらに、ミュージアム併設のカフェでは本展限定の白をテーマにしたメニューも用意され、展示鑑賞の余韻を味覚でも楽しめる工夫がされています。
「白は無彩色だからこそ色味がない」という先入観は、この展覧会を観ることで一変するはずです。白の微妙な違いこそが画家の視点であり、その表現の奥深さを感じ取ることができるでしょう。展覧会の期間は 2026年3月22日まで。冬(白の季節)が終わるまでに早く行けってことでしょうか。
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