おげげと思うようなニュース記事を見つけてしまいました。

【パリ=共同】パリのルーヴル美術館は27日、来年1月14日から、欧州連合(EU)加盟国にノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを加えた欧州経済地域(EEA)以外からの訪問客の入館料を45%引き上げることを決めた。現在より10ユーロ高い32ユーロ(約5800円)となる。フランスメディアが伝えた。

「ルーヴル美術館、欧州以外の客45%値上げ 入館料5800円に」(日本経済新聞2025年11月28日記事より)

45%ってそんな値上げありうるのか? でも何度読み返してみても45%って書いてあるってことはそうなんでしょう。対象は EU加盟国+ノルウェー・アイスランド・リヒテンシュタイン以外。
つまり日本を含むほとんどのアジア圏の旅行者は丸ごと値上げ対象です。なんでやねん。美術品を見る権利はEU諸国の人々も日本人も韓国人もアメリカ人も平等に享受できるべきじゃないの? (運営の一部がEU市民の税金でまかなわれているためだと想像しますが。)

「たった10ユーロ」と思う人もいるかもしれませんが、円安のいま日本人にとっては地味に重い。2人旅なら+20ユーロ、家族4人なら+40ユーロ。昼食代が1回消える感覚です。40ユーロって7,000円くらいなんですけど・・・。いやそもそも5,800円の4人分といったら23,000円以上にもなります。高いぞ!!

今回の値上げには、以下のような現実的な理由があるようです。

① 老朽化対策
ルーヴルは歴史ある建物ゆえ、修繕・維持には巨額の費用がかかる。
しかも日々の入館者は 870万人以上。建物の負担は想像以上です。

② 観光客の増加による混雑
1980年代の想定来館者の 2倍以上 が訪れているとのこと。(いったいどういう計算式に基づく想定だったのか?)というわけでエスカレーターやトイレなど、施設のキャパを超えている状態です。

③ 宝飾品盗難事件によるセキュリティ対策
2025年10月には総額 8800万ユーロ(約160億円)相当の宝飾品が盗まれる事件が発生しており、監視カメラ不足などの問題が指摘され、セキュリティ強化は避けられません。

値上げによって、来館者の満足度がUPするならいいですが、45%もの値上げに見合った体験になるかどうか、正直微妙だと思います。私もルーブル美術館には複数回行ったことがありますが、モナリザの前なんかは毎回人だかりで何の感動もありませんでした。一方で彫刻エリアなどはいつもガラガラ。混雑といってもイタリア・ルネサンスの展示など、一部のみだったというのが偽らざる印象です。

値上げは2026年1月14日からだそうですので、あと2か月ほどが今の入場料で入れるラストチャンスということになります。・・・ってそんな急に旅行の計画なんか立てられるわけないだろ!!

こうしてヨーロッパ旅行はどんどん行きづらくなっていっているな、というのがここ10年ほどの私の実感です。その傾向が反転する兆しはまったく感じられないので、たぶん欧州主要国と日本の経済格差はますます広がってゆくものと思われます。辛い・・・。