日本の住宅環境を考慮すると、ヴァイオリンを室内で練習するのはかなりハードルが高いです。そのまま弾いていたら苦情が来ること間違いなし。私のヴァイオリンの先生はマンションで弾いて警察を呼ばれたこともあると言っていました。近隣トラブルを引き起こしてまで練習してたんかい、と内心思いましたが何も言いませんでした。その先生の娘さんも東京藝術大学に進学したそうなので、そこまで練習しないと上達しないのもまた事実なのでしょう。
そうは言っても近所の人に恨まれるのも嫌ですから、ミュートを使うというのも一つの手でしょう。弾いていてあまり楽しくもなんともないのは難点ですが警察沙汰になるよりはマシですね。
しかしミュートは金属製とゴム製が出回っています。果たしてどっちがいいのか?
私の場合は両方持っていますが、結果的にゴム製に軍配を上げます。金属製は重くて駒に負担がかかりがちなこと(ただしそれでどのように悪影響があるか、までは未調査です。ほんとに悪影響があったら修理代が発生するので)、ついうっかり本体にぶつけてしまったら傷がつくおそれが大いにあることが理由です。ゴム製ならそのようなトラブルはほとんどなく、また消音効果も金属製と遜色ありません。
ミュートを使った練習にはメリットばかりではありません。ミュートを装着すると発音が極端に変わり、奏者に返ってくる音もかなり弱くなります。響きが削がれるので、細かいニュアンスをつかむのが難しい。音程も取りにくくなりますし、ボウイングの感触も若干変わるため、「本番の感覚から離れる」ことはどうしても避けられません。だから、ある程度以上のレベルを目指す人ほど、なるべくミュートなしの状態で弾きたいという欲求は理解できます。芸大を目指すような学生であれば、昼夜問わず練習していたという話が珍しくないのも事実なのでしょう。
とはいえ、ミュートなしで思い切り弾ける環境が簡単に手に入るわけではありません。防音室を設置するという方法もありますが、コストの高さやスペースの問題で現実的ではない家庭が多い。レンタルスタジオも都市部に行けば選択肢がありますが、毎日通うには費用も手間もかかります。結局、「家でどれくらい現実的に練習できるか」を考えたとき、やはりミュートは落としどころとして非常に有効なのです。
私自身、ゴム製ミュートで練習することに最初は抵抗がありました。音が遠くなってしまうようで、どうにも不満が拭えなかったのです。しかし、続けるうちに「ミュートでも鍛えられる部分」を意識するようになりました。たとえば、左手のフォームや指の運び、シフトの精度、ボウイングの基本動作など、音量そのものに依存しない基礎的な要素なら家でもしっかり向き合えます。逆に、響きや音色の追求はカラオケなど別の場所で集中的に行う。そういう二段構えの練習法に切り替えたことで、以前より効率よく練習できるようになった気すらします。
ミュートの種類に話を戻すと、ゴム製が優れていると感じる理由は、先述した安全性だけではありません。取り外しが簡単で、万が一落としても床や本体を傷つける心配がほとんどない。金属製のように使用中に楽器のバランスが変わる感覚も少なく、扱いやすさでは圧倒的に勝っていると感じます。もちろん、音の減衰具合や響きの変化は個々のミュートによって異なるので一概には言えませんが、日常練習用という目的に限って言えば、ゴム製は最も無難で、最も平和的な選択肢なのではないでしょうか。
最終的には、自分の生活環境と、どの程度の練習量を求めるのかによって判断は変わってきます。でも、近隣トラブルや精神的なストレスを抱えながら練習するより、安心して弾ける環境を整える方が定着しやすく、長く続けられるものです。ミュートの活用は、妥協ではなく、音楽生活を続けるための現実的な戦略なのだと思います。
とはいえ、ミュートなしで思い切り弾ける環境が簡単に手に入るわけではありません。防音室を設置するという方法もありますが、コストの高さやスペースの問題で現実的ではない家庭が多い。レンタルスタジオも都市部に行けば選択肢がありますが、毎日通うには費用も手間もかかります。結局、「家でどれくらい現実的に練習できるか」を考えたとき、やはりミュートは落としどころとして非常に有効なのです。
私自身、ゴム製ミュートで練習することに最初は抵抗がありました。音が遠くなってしまうようで、どうにも不満が拭えなかったのです。しかし、続けるうちに「ミュートでも鍛えられる部分」を意識するようになりました。たとえば、左手のフォームや指の運び、シフトの精度、ボウイングの基本動作など、音量そのものに依存しない基礎的な要素なら家でもしっかり向き合えます。逆に、響きや音色の追求はカラオケなど別の場所で集中的に行う。そういう二段構えの練習法に切り替えたことで、以前より効率よく練習できるようになった気すらします。
ミュートの種類に話を戻すと、ゴム製が優れていると感じる理由は、先述した安全性だけではありません。取り外しが簡単で、万が一落としても床や本体を傷つける心配がほとんどない。金属製のように使用中に楽器のバランスが変わる感覚も少なく、扱いやすさでは圧倒的に勝っていると感じます。もちろん、音の減衰具合や響きの変化は個々のミュートによって異なるので一概には言えませんが、日常練習用という目的に限って言えば、ゴム製は最も無難で、最も平和的な選択肢なのではないでしょうか。
最終的には、自分の生活環境と、どの程度の練習量を求めるのかによって判断は変わってきます。でも、近隣トラブルや精神的なストレスを抱えながら練習するより、安心して弾ける環境を整える方が定着しやすく、長く続けられるものです。ミュートの活用は、妥協ではなく、音楽生活を続けるための現実的な戦略なのだと思います。
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