マッチングアプリを使う目的が「婚活」だという人も多いでしょう。では「婚活」とはなんでしょうか。結婚するための活動だろ、言われなくてもわかるよ。
・・・じつはちょっと違います。
「婚活」、この言葉は中央大学の山田昌弘教授の造語でした。仕事を見つけるためには就職活動が必要なのと同じく、結婚もそのための活動を意図的に行わなければなりません。昔は社会からのお膳立てがありましたが、今の時代は自由恋愛が前提になっているので、自ら積極的に動かなければパートナーは見つからない。なおかつ、低成長の時代にあっては収入を男性のみに依存するのはリスクであるから、共働きを前提すべきである。これらのことを理解したうえで、よい意味で妥協すべきである。
「婚活」という言葉には概ねこのような意味が込められていました。
しかし山田教授の思ったように社会は動きませんでした。むしろ初動から躓いたと言ってよいでしょう。なぜなら「婚活」という言葉が流行語になると、「ハイスペック男子をゲットすること」という意味で拡散していってしまったからです。
テレビや雑誌、SNSで見かける「年収○千万の彼氏」「イケメン医師と結婚!」といった成功体験談が、まさにこのイメージを助長しています。結果として、多くの婚活参加者は最初から条件にこだわりすぎてしまい、実際に出会える相手の数が大幅に制限されてしまうのです。つまり、婚活の本来の目的である「自分に合ったパートナーを見つける」よりも、「理想条件に合致する完璧な人を探す」という、ほとんど達成不可能な目標が先行してしまうのです。
この現象は、特に若い世代や都市部に顕著です。多くの婚活イベントやマッチングアプリの広告も、最初から「年収」「学歴」「外見」といったスペックで人を選ぶことを前提に作られています(ちなみに私は以前結婚相談所に登録しようとしたところ、身長制限を理由に拒否されてしまいました)。こうした情報が氾濫することで、婚活参加者は無意識のうちに自分の理想を高く設定してしまい、出会いのチャンスそのものを減らすことになっています。山田教授が想定していた「計画的に、現実的にパートナーを見つける活動」とは真逆の状況がここに生まれてしまったのです。
さらに、婚活における誤解は心理面でもハードルを高めます。「スペックの高い人でなければ選ばれない」「ワンチャンこのハイスペック男子と付き合えるんじゃね?」という考えに傾くことで、自己評価も厳しくなり、また異性を見る目も厳しくなり、結果として行動の幅が狭まります。そうなると出会いの場に足を運ぶこと自体が億劫になり、婚活を始める前に挫折してしまう人も少なくありません。言わば、「婚活」という言葉の人気が、逆に結婚のハードルを上げる要因になってしまっているのです。
本来、婚活は「自分に合った人と出会うための計画的な行動」です。それは、無理に高収入のパートナーを求めることでも、理想の外見にこだわることでもありません。自分の生活や価値観に合う相手を現実的に探し、適切に妥協しながら関係を築くこと。それが婚活の本質です。しかし、メディアが作り出した「ハイスペック神話」により、多くの人はその本質を見失い、かえって結婚を遠ざけてしまっているのです。
つまり、山田教授の狙いとは逆に、婚活ブームは「理想が高すぎて結婚できない人を増やす」という皮肉な結果を生んでしまった、と言えるでしょう。「地獄への道は善意で舗装されている」っていう、このブログでよく引用しているドイツのことわざそのものですね。婚活を成功させるためには、まずこの誤解を解き、「現実的に出会いを広げること」「自分と相手の妥協点を見極めること」の重要性を理解することが不可欠です。言葉の意味を正しく理解し直すことから、婚活の本当の一歩は始まるのです。
この現象は、特に若い世代や都市部に顕著です。多くの婚活イベントやマッチングアプリの広告も、最初から「年収」「学歴」「外見」といったスペックで人を選ぶことを前提に作られています(ちなみに私は以前結婚相談所に登録しようとしたところ、身長制限を理由に拒否されてしまいました)。こうした情報が氾濫することで、婚活参加者は無意識のうちに自分の理想を高く設定してしまい、出会いのチャンスそのものを減らすことになっています。山田教授が想定していた「計画的に、現実的にパートナーを見つける活動」とは真逆の状況がここに生まれてしまったのです。
さらに、婚活における誤解は心理面でもハードルを高めます。「スペックの高い人でなければ選ばれない」「ワンチャンこのハイスペック男子と付き合えるんじゃね?」という考えに傾くことで、自己評価も厳しくなり、また異性を見る目も厳しくなり、結果として行動の幅が狭まります。そうなると出会いの場に足を運ぶこと自体が億劫になり、婚活を始める前に挫折してしまう人も少なくありません。言わば、「婚活」という言葉の人気が、逆に結婚のハードルを上げる要因になってしまっているのです。
本来、婚活は「自分に合った人と出会うための計画的な行動」です。それは、無理に高収入のパートナーを求めることでも、理想の外見にこだわることでもありません。自分の生活や価値観に合う相手を現実的に探し、適切に妥協しながら関係を築くこと。それが婚活の本質です。しかし、メディアが作り出した「ハイスペック神話」により、多くの人はその本質を見失い、かえって結婚を遠ざけてしまっているのです。
つまり、山田教授の狙いとは逆に、婚活ブームは「理想が高すぎて結婚できない人を増やす」という皮肉な結果を生んでしまった、と言えるでしょう。「地獄への道は善意で舗装されている」っていう、このブログでよく引用しているドイツのことわざそのものですね。婚活を成功させるためには、まずこの誤解を解き、「現実的に出会いを広げること」「自分と相手の妥協点を見極めること」の重要性を理解することが不可欠です。言葉の意味を正しく理解し直すことから、婚活の本当の一歩は始まるのです。
・・・ただ、実際には結婚相談所とかマッチングアプリのデータベースにアクセスすると、たくさんの異性がいて、無数の選択肢が与えられています。いくらでも選べるのであれば、妥協しろって言っても無理でしょう。トルストイが『戦争と平和』で「すべての不幸は不足ではなく過剰から生じる」と言っています。ほんとそれな。

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