引っ越してきて早2週間ほど経過しました。日常リズムが整いつつあり、少しずつ落ち着いてきたかなという感じがします。しかし家のそばのわりと交通量多めの道路を車が走るときのノイズだけは許容することができません。自宅が安らぎの場にならないなんて、どういうこった。昔浜松で暮らしていたときも中田島街道という、こちらも交通量が結構あった(はず)の道路沿いに住んでいたときは車の音なんて気にしていませんでした。どうやら16年近く暮らした多摩方面がすごく静かだった(夜は岡山の実家よりも静かだった)ことに順応しすぎてしまったようです。

というわけで騒音対策をなんとかしなければと思い、まず購入したのが防音マット。2万6千円くらいしました。窓に貼り付けました。たいして効果なし。アホかと。

次に購入したのが吸音パネル。これを防音マットのうえに更に貼り付けました。すぐにベリベリっと音を立てて落下してきました。アホかと。

そして見つけたのがサウンドマスキングという動画。これは川とか雨の音とかで周りのノイズを上書きしてくれるというもの。使ってみるとたしかに車の走行音などがかなり軽減され、かなり気分的に楽になりました。

サウンドマスキングの効果は予想以上で、最初は「気休め程度かな」と思っていたのですが、実際に流してみると脳が本当に環境音に“上書き”される感覚があります。特に雨の音は、もともと自分が好きな音ということもあって、耳にも心にもスッと馴染みます。車のエンジン音やタイヤがアスファルトをこする音は、尖った高音や低音の唸りがあって神経を逆なでするのですが、雨音や川のせせらぎにはそういった“刺々しさ”がありません。結果として、「あ、もうこれは別の世界にいる」と錯覚できるくらいの効果がありました。

ただし、この方法にも欠点はあります。ずっと環境音を流していると、無意識のうちに耳が疲れてくるのです。音量を上げすぎると逆に騒音と変わらないし、かといって小さすぎると車の音が割り込んでくる。最適な音量を探るのに数日かかりました。それから、スピーカーの位置も重要で、窓際に置くと外からの音と直接“打ち消し合う”感じが強く、体感的な静けさが増します。

さらに面白かったのは、このサウンドマスキングを使うと、ただ静かになるだけでなく作業への集中力も上がること。デスクワークや読書のときに流すと、あの道路を走る車の「ブォォォ…」という低音が入ってこない分、思考が途切れにくくなります。これは意外な副産物でした。

しかし、私はどうしても“根本解決”が好きな性分です。マスキングは応急処置としては優秀ですが、窓の遮音性能を上げたいという思いが消えません。そこでネットで「賃貸 窓 防音 効果的」と検索しまくり、二重窓(内窓)設置が最も効果的だと知りました。もちろん工事は必要だし、それなりの費用もかかります。でも一度設置すれば、車の走行音の多くが物理的にシャットアウトされるとのこと。

今は業者見積もりを取るかどうかで悩んでいる段階ですが、もし実現できれば、サウンドマスキングは“補助”としてだけ使えばよくなるはずです。それまでの間は、雨音の動画と共に暮らす生活が続きそうです。騒音対策はまるでパズルのようで、完全な一手はないものの、少しずつピースを埋めていく感覚が妙に楽しくもあります。