ヨーロッパに行くと物価の高さに驚くことになります。昔を知っていると、「あのときはこの美術館に8ユーロで入場できたのに、なんで今は同じものを見るのに20ユーロもするんだ」という感想を抱くことになります。当時のレートは1ユーロ120円だから960円。今(2025年7月)は1ユーロ170円だから3400円。
無論昔の自分より今の自分のほうがはるかに裕福なのですが、「払える」のと「払ってみたい」と思うのは別の話です。よって昔よりも貧乏くさい旅行をする羽目になります。
そうやってケチ旅行を続けていたある日のこと、ブリュッセルのベルギー王立美術館を訪れようと思っていたまさにその日が「無料開放日」であることに気づきました。
本来なら入場料は10ユーロ。マグリット美術館との共通入場券は15ユーロ。しかしこの日は無料だったのです。
具体的にいうと、毎月第一水曜日の午後1時以降は無料で入場できます。このとき世紀末美術館は改装工事で入場できなかったものの、古典美術館とマルグリット美術館は無料でした。
というわけでブリューゲルやルーベンス、ダヴィッド、マルグリットなどの作品を堪能することができたのでした。
無料開放日という偶然の幸運に恵まれた私は(実は訪問直前に「地球の歩き方」をみていてたまたま気付いた)、午後の早い時間にベルギー王立美術館に到着しました。ブリュッセルの中心部、重厚な建築と石畳の通りのなかに建つこの美術館は、静けさと荘厳さが共存しており、まさにヨーロッパの古都にふさわしい風格があります。入り口のところには「Happy Wednesday」と大きく掲げられていて、観光客も地元の人も嬉しそうに館内へ吸い込まれていきます。
さっそく階段を上がって古典美術館の展示室に足を踏み入れました。やはりルーベンスの宗教画や神話画が圧巻でした。巨大な画面に描かれた筋骨隆々の神々や殉教者たちの姿は、デジタルで見ても迫力がありますが、やはり実物の持つ力にはかないません。画面の光と影、肉体の柔らかさと硬さの対比、構図の重厚さに、しばし時間を忘れて見入ってしまいました。
さっそく階段を上がって古典美術館の展示室に足を踏み入れました。やはりルーベンスの宗教画や神話画が圧巻でした。巨大な画面に描かれた筋骨隆々の神々や殉教者たちの姿は、デジタルで見ても迫力がありますが、やはり実物の持つ力にはかないません。画面の光と影、肉体の柔らかさと硬さの対比、構図の重厚さに、しばし時間を忘れて見入ってしまいました。
そしてこのブログでも画像を貼っておきましたがダヴィッドの「マラーの死」。あの有名な作品です。背景が黒で緊張感がいやが上にも高まる、そんな一枚です。
さらに足を運んだマグリット美術館では、空に浮かぶ岩やリンゴで顔を隠された男など、シュルレアリスムの世界が全開。謎めいたイメージが次々と現れ、頭の中がじんわりと混乱していくような感覚を味わいました。どこまでが現実で、どこからが夢なのか。その曖昧さを楽しむのがマグリット鑑賞の醍醐味でしょう。
気づけば2時間以上館内を歩き続けていて、足は少し疲れていたものの、心は満たされていました。たとえ節約旅行の途中でも、こうした芸術との出会いがあるからこそ、旅はやめられないのです。
それにしても、美術館の入場料というのはいつの間にか高額になりました。たとえば20ユーロとなると、日本円で軽く3000円を超えてしまう。旅行中に何度も美術館を訪れれば、すぐに一万円札が何枚も飛んでいきます。それでも入らずにはいられないのは、やはり本物の作品に対面する価値がそれだけあるからでしょう。
だからこそ、無料開放日というのは、単なる「お得」にとどまらず、思いがけない出会いや体験のチャンスでもあります。事前に調べておけばよかった、と思う一方で、偶然の発見だったからこそ喜びもひとしおでした。ヨーロッパを旅するなら、こうした「無料の日」の情報も意識しておくと、より豊かな旅になるはずです。
気づけば2時間以上館内を歩き続けていて、足は少し疲れていたものの、心は満たされていました。たとえ節約旅行の途中でも、こうした芸術との出会いがあるからこそ、旅はやめられないのです。
それにしても、美術館の入場料というのはいつの間にか高額になりました。たとえば20ユーロとなると、日本円で軽く3000円を超えてしまう。旅行中に何度も美術館を訪れれば、すぐに一万円札が何枚も飛んでいきます。それでも入らずにはいられないのは、やはり本物の作品に対面する価値がそれだけあるからでしょう。
だからこそ、無料開放日というのは、単なる「お得」にとどまらず、思いがけない出会いや体験のチャンスでもあります。事前に調べておけばよかった、と思う一方で、偶然の発見だったからこそ喜びもひとしおでした。ヨーロッパを旅するなら、こうした「無料の日」の情報も意識しておくと、より豊かな旅になるはずです。

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