ベルギーの首都ブリュッセル。さらに言うと、EUの首脳部は、ベルギーのブリュッセルにあります。具体的には、欧州理事会や欧州委員会の本部がブリュッセルに置かれています。ということはまさにヨーロッパの中心といってもよい街、それがブリュッセル。

しかし王宮のあたりからグランプラスまで歩いてみると・・・、なんだか埃っぽい・・・。
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妙に落書きがあったり、葉っぱとかタバコの吸い殻とかが散乱していたり、そもそも砂埃が堆積していたり・・・。風が吹くたびにそういうのがふわっと舞い散ってきてすごく迷惑なのです・・・。

とはいえ、これがブリュッセルのすべてだと思ってしまうのは少し早計です。確かに、観光のメインストリートともいえる一帯が想像以上に雑然としていると、初めて訪れた人は少なからずがっかりしてしまうかもしれません。観光都市として名高いわりには、清掃が行き届いていないと感じることもあります。ヨーロッパの首都という期待が大きければ大きいほど、そのギャップに戸惑うのでしょう。これはパリを訪れるときもたぶん多くの人が感じることではないでしょうか。

ですが、その「埃っぽさ」や「落書き」、あるいは「雑然さ」もまた、ブリュッセルの一面ではあります。きらびやかに整備された観光都市とは対照的に、生活感がにじみ出たこの街には、実は他のヨーロッパの都市にはない独特の魅力があります。

たとえば、ブリュッセルの路地裏にふらっと入ってみると、そこには地元の人たちが行き交い、カフェのテラスで昼間からのんびりとワインを飲む姿が見られます。彼らにとってこの街は「観光地」ではなく、「日常」そのもの。落書きも、だれがやったのかよくわかりませんがヨーロッパあるあるといえばまあその通りです。

また、季節によって街の表情も変わります。春や夏には木々が青々と茂り、路面の埃っぽさもやわらぎ、カフェのテラスもにぎわいを見せます。一方で秋冬になると、落ち葉や雨によって足元は滑りやすくなりますが、その分、街灯に照らされた石畳の風景がどこかロマンチックに見える瞬間もあります。(夏に行ってみると想像以上に暑かったりしますが・・・。)

つまり、ブリュッセルは一見すると「汚れている」と感じられるかもしれませんが、よくよく観察してみると、そこには生きた都市としてのリアルが詰まっているのです。観光名所としての顔と、市民の暮らしがにじむ顔。その両方が共存しているのが、ブリュッセルの面白さではないでしょうか。

だからこそ、「埃っぽいな」と思いながら歩いているときも、ちょっと視線を変えてみると、この街の本当の魅力が見えてくるかもしれません。石畳のすき間に咲いた草花、何気なく描かれた落書きに潜むユーモア、古びた建物に残された歴史の痕跡。きれいに整いすぎていないからこそ味わえる、ブリュッセルならではの雑多な美しさを感じてみるもの一つの考え方ではないでしょうか。