2025年6月、私は成田空港にいました。海外に行くためです(そらそうよ)。
しかし2023年、2024年とここ3年連続でこの空港に来ていましたが、いまは日本人の夏休みのシーズンではないからなのか、それとも日本人が海外に行かなくなったのか(パスポート保有率はここ数年ずっと低下していて、今は全国平均で20%を切っているはず)、外国人がやたらと多くて、そもそも空港スタッフも明らかに非日本人だらけで、自分が知っている成田空港の光景から一変していました。なんじゃこりゃ!

そもそも、スタッフの数が少ない! 手荷物預かりが機械化されていて、有人ではなくなっていました。ところどころにポツンとスタッフが立っていますが、アラブ人みたいな風貌で「カバンのなかにモバイルバッテリーは入っていませんか」と微妙な日本語で私に尋ねてきました。持ってないよ。

そうはいっても、成田空港の機械化は、よく見れば合理的です。搭乗手続きはほぼセルフで完結し、カウンターに長蛇の列ができるようなことはありませんでした。とはいえ、はじめての人や高齢者には少々ハードルが高いかもしれません。画面にしたがって操作するだけなのですが、パスポートの読み取りやチケットの確認に手間取っている人も多く(ワイ)、機械の前で立ち尽くす姿があちこちに見られました。めったに使うわけではないのでそらそうよ。

スタッフに非日本人が増えたのはもちろん、外国人観光客が増えたからなのでしょう。それと日本人スタッフが外国語がへたくそなのも理由なのだと思います。

2024年のデータでは、訪日外国人の数はコロナ前を上回る勢いだそうです。対して、日本人の出国者数はなかなか回復していません。前述のパスポート保有率の低下も、その一因でしょう。政府の発表によると、2024年の時点での日本国民のパスポート保有率は19%台にとどまっており、若年層ほど取得率が低いとのことです。気持ちは分かります。アムステルダムとかロンドンだとユースホステルに宿泊するのですら1泊7,000円くらいしますから。2003年ごろ、自分がアムステルダムのユースホステルに滞在したときは1泊1,300円くらいだったんですけどね・・・。

出発ロビーにいると、日本人がいなくなった雰囲気が肌で感じられます。スーツケースを引くのは、韓国語や英語を話す若者たち。日本語が聞こえてくるのは、ごくわずかな老夫婦とかビジネスマンくらいです。あとはワイみたいな暇人でしょう。かつての「海外旅行ブーム」は遠い昔の話になってしまったのかもしれません。

ただ、外国人が増えたことで空港の雰囲気そのものがグローバルになったのは、悪いことばかりではありません。売店やレストランも、以前よりインターナショナルな品揃えになっている(ような気がします)。成田空港という場所が、もはや「日本の空港」というよりも、「アジアのハブ空港」のように感じられたのは、私だけではないでしょう。

それでも、やはりどこか懐かしさを求めてしまうのが日本人の性でしょうか。出発ゲートへ向かう途中、見慣れたドトールの看板を見つけて、少しほっとしました。どんなに国際化が進もうが何しようが、とりあえず空港で安いコーヒーを飲むという風景が、私にはしっくりくるのです。