2017年からこれまでに5回開催されているまつもとマラソン。私の家からも特急あずさで2時間ちょっとで行けるので、いつかは参加しようと思っていました。ところが2025年のまつもとマラソンは中止!!

参加者の減少などを受け、運営費の削減などに取り組んでいましたが、2023年以降、赤字が続いていることがわかりました。

臥雲義尚実行委員長(松本市長):
「信頼と期待を裏切る結果となってしまったことに対しまして、心からお詫び申し上げる」

4月23日の総会では、黒字と報告された2023年の大会で、実際は赤字が生じていたこと、市の職員などが運営委託費の一部支払いを翌年にまわすなど、不正な会計処理をしていたことが報告されました。

委員会は、運営について検証するため2025年の大会中止を市議会に提案するとしています。

(Yahooニュース「赤字続く「松本マラソン」不正な会計処理も判明 2025年の開催中止の方針 2017年から5回開催」より)

実は、定員割れに悩んでいるのはまつもとマラソンだけではありません。全国各地で開催されている市民マラソンでも、同様の傾向が見られるようになっています。特に2020年から始まったコロナ禍の影響は大きく、一時中止や規模縮小を余儀なくされた大会が多数ありました。その結果、一度離れたランナーが戻ってこないまま、参加者数が回復しきれていないケースが目立っています。

かつてはエントリー開始と同時に定員に達するような人気大会も珍しくありませんでしたが、最近では、募集締切まで定員に達しない大会が増えています。主催者側にとっては、参加費収入の減少が運営の継続を脅かす深刻な問題となっており、地方自治体にとっても負担が大きくなっているようです。


大会運営には、コースの設営や交通規制、警備体制の整備、ボランティアの確保、給水や医療対応など、非常に多くの人手と費用がかかります。こうしたコストに対し、参加者が減少している現状では、収支のバランスを保つことが難しくなってきているのです。さらに、物価や人件費の上昇も拍車をかけており、これまで通りの規模で大会を維持するのは、より厳しい状況に置かれています。
人件費など物価が高騰する、参加費も上げる、するとランナーが離れていく・・・、うーん、絵に描いたような悪循環・・・。

参加者の側にも変化があるようです。ランニングブームのピークは2010年代前半とされ、当時は健康志向や自己実現、SNS映えなどを動機に、フルマラソンやハーフマラソンに挑戦する人が急増しました。しかし近年は、その勢いにやや陰りが見え始めており、定年退職世代の高齢化や若年層の運動離れも一因と考えられています。フルマラソンという長距離種目自体のハードルの高さもあり、「一度走れば満足」という層が定着しにくく、リピーターの確保が難しくなっている面も否定できません。そもそもマラソンという競技は前に向かって走っていくだけ、かつ一人でもできるので手軽な反面、サッカーやテニスのような競技と比べるとスリルやドラマに欠けるという短所があります(こんなの我ながらようやるわ)。

一方で、大会の個性や魅力を活かして活路を見いだそうとする動きもあります。たとえば地域の観光資源と連携した「旅ラン」や、「ファンラン」と呼ばれる仮装やユニークな演出を盛り込んだ大会など、エンタメ性や地域性を強調する取り組みが増えています。タイムを競うことだけでなく、走ることを通じて地域の文化や自然、食などを楽しんでもらうという発想です。

今後、マラソン大会が持続可能な形で開催されていくためには、単なるスポーツイベントとしてではなく、地域活性化や健康づくりの場としての役割を再定義することが求められているのかもしれません。また、地元住民や企業の協力、自治体との連携など、多様な主体が関わる体制づくりも重要です。

私自身、ランナーとして大会に出場することが地域を応援することにつながると信じています。だからこそ、まつもとマラソンのような魅力ある大会がなくなってしまうのは本当に残念です。しかしこれは、一つの大会の問題というよりも、日本各地で広がっている構造的な課題の一端なのかもしれません。これからも、自分にできる形でランニング文化を支え、各地の大会に足を運んでいきたいと思います。難点は・・・、ホテルに泊まってちゃんと大会前日に寝られるのかってことなんですけどね・・・。24時間換気システムが・・・、うるさいんですよね・・・。しかも設置が義務付けられている設備なのでどこに行っても出くわすんですよね・・・。