私は人付き合いがものすごく嫌いです。ゆえに職場では昼食を絶対に人と食べません。それはコロナのころから続いています。もう5年もその状態が続いていることになります。お陰で昼休みが快適です。

しかし歓送迎会など、回避がすごく難しい飲み会もあります。なるべく出ないようにしているのですが、いつもいつもそうは行きません。というわけで仕方なく出る羽目に陥ります。糞時間だ・・・。そんなときに気をつけたいのが、自分では無意識のうちに「つまらない」という表情をしてしまうことです。すると翌日に人から文句を言われたりしてもっと糞な体験になります。というわけで今回は、行きたくない飲み会でも表情や態度でネガティブな印象を与えず、上手にやり過ごすための方法を書き連ねます。

まず、「目的」を切り替えてみることです。「楽しむための場」と思うと、興味がない話や気の合わない人にストレスを感じてしまいます。そこでおすすめなのは、飲み会の目的を「人間関係の維持」や「情報収集」などに切り替えることです。気が進まない場でも、「この人はどんな話し方をするのか観察してみよう」「上司がどんなことに興味を持っているか聞き出してみよう」といった目的を持つことで、気持ちが少しだけ前向きになります。早く帰りたい気持ちに変わりはありませんが。

楽しくないとき、人は自然と無表情になります。しかし、無表情は相手にとって「つまらなそう」「不機嫌そう」という印象を与えてしまいます(私はいつも無表情)。そこで意識したいのが「うなずき」と「口角を上げる」ことです。話にリアクションをとるつもりで軽くうなずき、口元を少し上げるだけでも、相手は「興味を持ってくれている」と感じてくれます。無理に笑う必要はありませんが、「聞いてますよ」というサインを送ることが大切です。お前が言うなって感じですが。

無理に会話を盛り上げようとすると、かえって疲れてしまいます。陰キャだと疲労不可避です。そこでおすすめなのが「聞き役に徹する」ことです。相手の話に質問を返すことで会話が続き、あなた自身はそれほど話さなくても場が成立します。たとえば「それってどういうことですか?」や「それ、初めて聞きました!」といったリアクションを交えることで、自然と会話の流れに乗ることができます。

つまらないと感じていると、ついスマホを見たくなってしまうものです。しかし、飲み会の場でスマホを頻繁に見ると、「この人はここにいたくないんだな」とすぐに伝わってしまいます。どうしても確認が必要な場合は、一言「ちょっと失礼します」と断ってから見るようにしましょう。基本的にはポケットかカバンにしまっておくのが無難でしょうね。

どうしても長時間いるのがつらい場合は、事前に「〇時には帰ります」と伝えておくとスムーズです。「翌朝予定があって」などの理由を添えれば、不自然ではありません。途中で帰ることに罪悪感を持つ必要はありません。大切なのは「付き合う姿勢は見せた」ということです。露骨にそういう姿勢を見せるとまた翌日文句を言われて嫌な気分になりますが。

行きたくない飲み会でも、「つまらなそうな顔をしない」ことは、社会人としてのマナーのひとつです(しかし、そもそも飲み会を企画するやつがA級戦犯だ)。無理に楽しむ必要はありませんが、ちょっとした工夫や意識だけで、自分も相手も気分よく過ごすことができます。上手に受け流しつつ、自分のペースを守ることが、長く働くうえでの大切なスキルかもしれません。

え、好きで働いてるわけじゃない? 私もそうです。サラリーマンは社長の商品を売って社長の貯金を手伝うのが仕事。赤の他人の事業に関わっても私は嬉しくありませんね・・・。