休日や旅行先で、美術館を訪れるのが楽しみだという方も多いのではないでしょうか。静かな空間で芸術作品に浸り、ゆったりとした時間を過ごす。そんな優雅なひとときに、まさか「靴選び」が大切になるとは思わないかもしれません。しかし疲れるんです美術館というのは。
実際に美術館を訪れてみると、「思っていたより歩いた」「足が疲れてしまった」という経験をされた方もいるのではないでしょうか。美術館というのは一見「静かに立ち止まって鑑賞する場所」のように感じますが、館内の構造や展示の規模によっては、かなりの距離を歩くことになります。海外だとさらに時差ボケが加わります。うまく寝られなくて、5時間くらいすると目が覚めてしまったりするんですね。酒を飲んで強引に寝る、という手段もありますが万人受けする方法ではありませんね。
イタリアとかフランスの大規模な施設だとフロアが複数階にわたっていたり、回遊型の展示になっていたりする場合、1時間で軽く数千歩を超えることも珍しくありません。さらに、足元は多くの場合コンクリートや大理石などの硬い床材です。カーペットのように衝撃を吸収してくれるわけではないため、足裏からじわじわと疲労が蓄積しやすい環境とも言えます。まさにステルス疲労施設。それとルーブルだと館内にスリがいることも。モナリザとかの有名作品の前では注意が必要です。辛い。
それはともかく、こういうところで履く靴として、私が特におすすめしたいのが底の厚い運動靴です。
最近は、スポーツメーカーから出ている厚底スニーカーや「リカバリーシューズ」と呼ばれるタイプの靴が増えており、街歩きや旅行にも適したデザインのものが多くなっています。こうした靴の魅力は、なんといってもクッション性の高さ。厚みのあるミッドソールが歩行時の衝撃を吸収し、長時間歩いても足裏や膝への負担を抑えてくれます。
実際、私自身も以前は普通のスニーカーで美術館を訪れていたのですが、1〜2時間も経つと足の裏がじんわりと痛くなり、集中力が切れてしまうことがありました。というか底のペラペラな靴を履いてニュージーランドを訪れたときは、自分でも自分のアホさにむしろウケました。
その反省を生かして、旅行に限らずそれなりに歩く日の外出ではクッション性のある厚底スニーカーに変えてからは、同じ時間歩いても疲労感が格段に少なくなったのです。おかげで、美術館でも最後の展示までじっくりと鑑賞を楽しめるようになりました。え、お前がひ弱なんだろう? いえいえ、私もフルマラソン完走したことあります。でもこれはマラソンとは別の種類の疲れ方なんです。
その反省を生かして、旅行に限らずそれなりに歩く日の外出ではクッション性のある厚底スニーカーに変えてからは、同じ時間歩いても疲労感が格段に少なくなったのです。おかげで、美術館でも最後の展示までじっくりと鑑賞を楽しめるようになりました。え、お前がひ弱なんだろう? いえいえ、私もフルマラソン完走したことあります。でもこれはマラソンとは別の種類の疲れ方なんです。
「厚底」と聞くと、流行のファッションスニーカーをイメージされる方もいるかもしれませんが、最近は落ち着いたデザインの厚底運動靴も多数あります。HOKAやON、ASICSなどのブランドからは、カジュアルな服装にも合わせやすいモデルが多く出ています。
美術館を訪れる日は、長距離を歩く観光とはまた違った「静かな疲労」が溜まりやすい日です。だからこそ、「歩くための靴」ではなく「疲れにくい靴」を選ぶことが大切だと感じます。少しでも足元のストレスを減らせば、そのぶん心も軽くなり、作品に集中できる時間が増えるのではないでしょうか。
これから美術館を訪れる予定がある方は、ぜひ靴選びも意識してみてください。厚底のスニーカーは、美術館での時間をより快適に、そして豊かにしてくれる一足になるはずです。
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