土曜の朝8:40ごろ、外からけたたましい音声が響いてきました。「〇〇をよろしくお願いします! 〇〇でございます!」。そう、選挙カーの巡回です。明日は市長選挙投票日。その瞬間私は叩き起こされ、その後眠ることができませんでした。おかげで本来よりも40分ほど短い睡眠時間となりました。はっきり言って迷惑行為です。
選挙期間中になると、街のあちこちで候補者の名前やスローガンを連呼する選挙カーが行き交います。私が子どものころから見慣れた風景ではありますが、令和の現代においてもなお、このスタイルが当然のように続いていることに、疑問を抱かずにはいられません。にしても、なぜ選挙カーによる騒音が、いまだに規制されないのでしょうか?
調べてみたところ、まず選挙運動が「公職選挙法」によって厳格に枠組みが決められており、その中で「街宣車の使用」は合法な手段とされていることが挙げられます。法律上、午前8時から午後8時までの間であれば、選挙カーによる音声活動は認められているのです(朝8時は早いと思う)。むしろ、限られた時間と方法の中で認知度を上げなければならない候補者たちにとって、選挙カーは数少ない有効な手段だとされてきました。ただし自分の政策アイデアを語るのはNGであり、単純なスローガンとか名前連呼ならOKだとか。「お、こいつの名前知っとるで。投票したるわ」と有権者に思わせたいのでしょう。そんなアホな有権者がいればの話ですが。
ただ・・・、現代社会は変化しています。テクノロジーが進化し、SNSや動画配信などによる情報発信が主流となってきた今、果たして大音量で名前を叫び続けるスタイルが本当に有権者の心に届いているのでしょうか。むしろ、「うるさい」「迷惑だ」といったマイナスイメージを与えている可能性の方が高いでしょう。事実、私はもう冒頭の候補者には二度と投票しません(というか何年も前から一切の選挙に関与しなくなりました)。
現実には、都心部や住宅地では高齢者や子育て世代、夜勤の人など、静かな環境を必要とする人々が多く住んでいます。こうした層に対して、選挙カーの騒音は逆効果です。私も選挙カーに向かってワインの空き瓶を投げつけてやろうかと思ったほどですもの。
では、よりスマートな選挙運動とはどのようなものでしょうか。
第一に挙げたいのは、デジタルを活用した情報発信です。YouTubeやX、InstagramといったSNSを通じて政策や人柄を伝える方法は、すでに多くの候補者が取り入れています。特に若年層にはこちらの方が圧倒的にリーチ力があり、共感も得やすい手段でしょう。
次に、街頭演説の質を高めることも重要です。駅前や広場での演説において、ただ名前を連呼するのではなく、短くても具体的な政策や考えを話すことで、有権者の記憶に残る可能性は格段に高まります。
また、地域に密着した対話の場を設けることも、これからの選挙に求められる姿ではないでしょうか。タウンミーティングやオンライン座談会などを開催することで、より深く候補者の考えに触れられる機会が生まれます。もう10年以上前のことになりますが、私は近所で若手野党国会議員のイベントに参加しましたが、ゲストにモンゴル人の馬頭琴奏者が招かれたり、国会クイズのコーナーがあったりと(そこで総理大臣はすべての国務大臣を兼務できると知りました)面白い催しでした。
これからの日本は、とくに地方において少子高齢化や人口減少が進む中で、限られたリソースを有効に使い、有権者との信頼関係を築くためには、無差別に音を撒き散らす手法ではなく、「誰に、どう伝えるか」という戦略が必要です。ま、よほどの田舎なら大音量で音を流しても誰も聞いちゃいませんけどね。
選挙期間中になると、街のあちこちで候補者の名前やスローガンを連呼する選挙カーが行き交います。私が子どものころから見慣れた風景ではありますが、令和の現代においてもなお、このスタイルが当然のように続いていることに、疑問を抱かずにはいられません。にしても、なぜ選挙カーによる騒音が、いまだに規制されないのでしょうか?
調べてみたところ、まず選挙運動が「公職選挙法」によって厳格に枠組みが決められており、その中で「街宣車の使用」は合法な手段とされていることが挙げられます。法律上、午前8時から午後8時までの間であれば、選挙カーによる音声活動は認められているのです(朝8時は早いと思う)。むしろ、限られた時間と方法の中で認知度を上げなければならない候補者たちにとって、選挙カーは数少ない有効な手段だとされてきました。ただし自分の政策アイデアを語るのはNGであり、単純なスローガンとか名前連呼ならOKだとか。「お、こいつの名前知っとるで。投票したるわ」と有権者に思わせたいのでしょう。そんなアホな有権者がいればの話ですが。
ただ・・・、現代社会は変化しています。テクノロジーが進化し、SNSや動画配信などによる情報発信が主流となってきた今、果たして大音量で名前を叫び続けるスタイルが本当に有権者の心に届いているのでしょうか。むしろ、「うるさい」「迷惑だ」といったマイナスイメージを与えている可能性の方が高いでしょう。事実、私はもう冒頭の候補者には二度と投票しません(というか何年も前から一切の選挙に関与しなくなりました)。
現実には、都心部や住宅地では高齢者や子育て世代、夜勤の人など、静かな環境を必要とする人々が多く住んでいます。こうした層に対して、選挙カーの騒音は逆効果です。私も選挙カーに向かってワインの空き瓶を投げつけてやろうかと思ったほどですもの。
では、よりスマートな選挙運動とはどのようなものでしょうか。
第一に挙げたいのは、デジタルを活用した情報発信です。YouTubeやX、InstagramといったSNSを通じて政策や人柄を伝える方法は、すでに多くの候補者が取り入れています。特に若年層にはこちらの方が圧倒的にリーチ力があり、共感も得やすい手段でしょう。
次に、街頭演説の質を高めることも重要です。駅前や広場での演説において、ただ名前を連呼するのではなく、短くても具体的な政策や考えを話すことで、有権者の記憶に残る可能性は格段に高まります。
また、地域に密着した対話の場を設けることも、これからの選挙に求められる姿ではないでしょうか。タウンミーティングやオンライン座談会などを開催することで、より深く候補者の考えに触れられる機会が生まれます。もう10年以上前のことになりますが、私は近所で若手野党国会議員のイベントに参加しましたが、ゲストにモンゴル人の馬頭琴奏者が招かれたり、国会クイズのコーナーがあったりと(そこで総理大臣はすべての国務大臣を兼務できると知りました)面白い催しでした。
これからの日本は、とくに地方において少子高齢化や人口減少が進む中で、限られたリソースを有効に使い、有権者との信頼関係を築くためには、無差別に音を撒き散らす手法ではなく、「誰に、どう伝えるか」という戦略が必要です。ま、よほどの田舎なら大音量で音を流しても誰も聞いちゃいませんけどね。
選挙カーの騒音に目をつぶる時代は、もう終わりにしませんか(投石しませんか)。こんな古いやり方が続いてきた選挙運動の方法は。とっくに改める時が来ている、というかもう通り過ぎてしまったと思います。
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