大学に入学すると、「周りが自分よりも優秀に見える」と感じることが多くなります。高校までは成績が良かった人でも、大学に入ると「自分は普通以下では?」と思うことがあるでしょう。といってもこれって一種の錯覚なんですけどね。ちなみにこのブログは「友だちいない研究所」。大学時代にも友だちがいなかったので、周りが自分よりも優秀に見えることはなかったです(周りに人がいなかったので)。でもそのせいで自分がどれくらいのレベルの人間なのかも最後まで分かりませんでした・・・。グループワークですら一人グループだったくらいですから・・・。

さて本題です。大学に入る時点で、同じ大学の学生は皆、一定以上の学力を持って選抜されています。高校では学力の差が大きかったかもしれませんが、大学では全員がある程度優秀な集団の中にいます。そもそも大学進学率は全国平均で50%ですから、大学生というだけで半分以上のところに位置づけられます。そのため、周囲のレベルが高く見え、自分が劣っているように感じてしまうんですね。

さらにえげつない話ですが、能力が低い人ほど自信を持ちやすく、逆に能力が高い人ほど自分を過小評価するという心理現象があります。これをダニング=クルーガー効果といいます。大学に入ると、より優秀な人たちと関わる機会が増えます。とくに大学1年生のときに4年生と話すと「なんてすごいんだ!」と勘違いしてしまうこと間違いなし。その結果、自分の未熟さに気づき、「自分は大したことがない」と思うようになります。いやいや、向こうは3年分早く生まれただけなんですよ・・・。

なおかつ、高校よりも人が多い環境に身を置くことになるので、自分と他人を比較しがちな状況に陥ってしまいます。言い換えると大学では、SNSや授業、サークル活動を通じて、成功している人の話を目にする機会が増えます。誰かがインターンに合格したり、先輩が起業したりと、目立つ成功例ばかりが目に入るため、「ワイ無能」と感じやすくなります。しかし、実際には成功できない人のほうが多く、成功例ばかりが目立つだけなのです。考えてもみてください。「ワイ失敗したんやで」って自ら吹聴する奴がどこにいますか。

なおかつ、人が多い環境といっても、結局のところ上位レベルの大学に行けば行くほど、全国から集まった優秀な学生と肩を並べます。「高校までは優秀だったが、じつは全国レベルでは普通だった(自分は思うほど優秀ではなかった)」と感じることがあります。要するに優秀さというのは相対的なものなんですね。

それとこれが結構大きな要因だと思うのですが、高校までは「答えがある問題」を解くことが多かったですが、大学では「答えがない問題」を考える機会が増えます。高校までは学習ですが、大学で取り組むのは学問。知識が増えるほど、「知らないことの多さ」に気づくようになります。これは決して悪いことではなく、そもそも神様でもなければ世界のすべてを把握することは無理です。

・・・で結局どうしたらいいのか? まずは「半年前の自分」と比べて成長したかどうかを考慮すべきでしょう。大学に入ったのは周りと競争するためではありませんから。また、「自分はダメだ」と考えるのではなく、「こいつはなぜこんなに優秀なのか?」と少しは疑問を持つことも重要でしょう。優秀な奴の行動パターンをパクれば自分も優秀な奴になれるはず(せこい)。

まとめると、大学に入学すると、周囲が自分より優秀に見えるのは自然なことです。これは、自分が劣っているのではなく、自分の居場所が変わったのでそう感じているだけのことが多いです。まあ、半年も色んな人と関わっていると、最初はすごく優秀に見えたのに実はろくでもない奴だったということがけっこう見えてくるものです・・・。