陰キャ。私も陰キャです。なにしろ「友だちいない研究所」というブログを7年以上運営しているくらいですから。もちろんその間友だちは一人もいません。むしろいないほうが自分一人の時間が充実して幸せです。友だちいない、いやいらない。
でも、そもそも陰キャという言葉は何が始まりで、どう使われ、どのようにその使われ方が変わっていったのでしょうか?
もともと、陰キャという言葉は、現代の日本の若者文化やネットスラングの中で広く使われるようになった俗語です。っていうか見た目といい語感といい、思いっきりネットスラングですね、これ。陰キャは「陰気なキャラクター」の略で、主に内向的でおとなしい、社交的ではない人を指す言葉として知られています。一方、対義語として陽キャ(ようキャ)(つまり「陽気なキャラクター」の略)という言葉も存在し、こちらは明るく社交的な人を表現する際に使われます。
要するに、陰キャが劣っていて陽キャが優れているというメッセージがあからさまに込められているわけです。
陰キャという言葉が広まり始めたのは、2000年代の日本のインターネット文化が大きく影響しています。なんだかあまり遠い昔という実感がありませんが、実の私もそのころの記憶はあまりはっきりと覚えていません。どこでいつ何をしていたか、というのは把握しているのですが、その当時の映像を脳内で再生できるかというと、そうでもない。断片的な記憶しかありません。
当時、特に人気があったのが「2ちゃんねる」と呼ばれる巨大な匿名掲示板です。この掲示板では、様々な話題が議論されていましたが、その中で「陰キャ」「陽キャ」という性格を表す分類が自然発生的に生まれました。まあ、単語の発祥なんてどれもこれもそんなもんでしょう。
この言葉は、特にオタク文化やサブカルチャーに親しむ人々の間で、自分自身や周囲の人々を分類する際に使われていました。「陰キャ」と「陽キャ」の対比は、学校生活や人間関係においても、軽い自己分析や自己紹介の文脈で頻繁に使用され、徐々にネットの外でも広がっていきました。ネット発祥の言葉が少しずつ市民権を獲得していったわけです。そういえばAKBの初期のころに「推し」「推しメン」という言葉がありましたが、この「推し」という言葉も2020年代になって急速に浸透していきました。それと同じようなものでしょう。
この言葉は、特にオタク文化やサブカルチャーに親しむ人々の間で、自分自身や周囲の人々を分類する際に使われていました。「陰キャ」と「陽キャ」の対比は、学校生活や人間関係においても、軽い自己分析や自己紹介の文脈で頻繁に使用され、徐々にネットの外でも広がっていきました。ネット発祥の言葉が少しずつ市民権を獲得していったわけです。そういえばAKBの初期のころに「推し」「推しメン」という言葉がありましたが、この「推し」という言葉も2020年代になって急速に浸透していきました。それと同じようなものでしょう。
さて「陰キャ」と「陽キャ」は、単なる性格の違いを表すだけでなく、ある種のライフスタイルや価値観の違いも示しています。「陰キャ」とされる人は、例えば以下のような特徴を持つことが多いです。
・一人で過ごすことが好き
・人混みやパーティーが苦手
・趣味に没頭することが多い(ゲーム、読書、アニメなど)
・自分の内面に意識を向けがち
・一人で過ごすことが好き
・人混みやパーティーが苦手
・趣味に没頭することが多い(ゲーム、読書、アニメなど)
・自分の内面に意識を向けがち
ざっとこんなところでしょう。
一方、「陽キャ」は次のような特徴があります。
・人と交流することを楽しむ
・イベントや飲み会に積極的に参加する
・SNSでの活動が活発
・チーム活動やリーダーシップを発揮することが多い
もちろん、これらはあくまでステレオタイプであり、実際には多くの人が「陰キャ」と「陽キャ」の要素を持ち合わせています。ただ、自分や他人をステレオタイプに当てはめることによってキャラクター理解がしやすいというメリットもあります。
・人と交流することを楽しむ
・イベントや飲み会に積極的に参加する
・SNSでの活動が活発
・チーム活動やリーダーシップを発揮することが多い
もちろん、これらはあくまでステレオタイプであり、実際には多くの人が「陰キャ」と「陽キャ」の要素を持ち合わせています。ただ、自分や他人をステレオタイプに当てはめることによってキャラクター理解がしやすいというメリットもあります。
「陰キャ」という言葉は、もともとはどちらかと言うとネガティブなニュアンスを持つことが多かったですが、この言葉が広まっていく過程で、必ずしもマイナスな意味だけではなくなってきているようです。
たとえば、YouTubeやSNSでは、自分を「陰キャ」と自称するクリエイターが、自分らしさを前面に出した動画や投稿を行い、共感を集めています。また、コミュニティ内で「陰キャ」ならではのユーモアを楽しむなど、自己表現やアイデンティティの一部としての使われ方も目立ちます。これは、別の言い方をすると誰もが陰キャ的要素、言い換えれば劣等感をどこかしらに抱えながら生きているということなのでしょう。
たとえば、YouTubeやSNSでは、自分を「陰キャ」と自称するクリエイターが、自分らしさを前面に出した動画や投稿を行い、共感を集めています。また、コミュニティ内で「陰キャ」ならではのユーモアを楽しむなど、自己表現やアイデンティティの一部としての使われ方も目立ちます。これは、別の言い方をすると誰もが陰キャ的要素、言い換えれば劣等感をどこかしらに抱えながら生きているということなのでしょう。
このように陰キャという言葉の発祥には、インターネット文化が徐々に市民権を得ていくというプロセスが存在しています。今では、「陰キャ」も「陽キャ」も、単に性格を分類するだけでなく、自分の個性やライフスタイルを示すポジティブなラベルとしても受け入れられています。
この陰キャという言葉は、では2030年代にはどうなっているのでしょうか。もしかしたら死語になっていたりして・・・。かつてやけに流行ったチョベリグなんて言葉、今では誰も使いませんしね・・・。
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