「中途採用で銀行に就職したら、株や投資信託はすべて処分しなければならないのか?」

これは、転職活動を行っている人で、かつ、今現在株式や投資信託を保有しており、銀行の採用試験を受けようとする人ならきっと悩むことだと思います。

一般的に言うと、銀行の職員が株式の売買を全面的に禁止されているわけではありませんが、厳しい規制や制限が設けられているのが普通です。たとえばインサイダー取引の規制ですね。銀行員は業務を通じて、顧客や取引先の未公表の重要情報(これがインサイダー情報ですね)を知る機会があります。そのため、インサイダー取引(要するに内部情報を利用した株取引)は法律で厳しく禁止されています。違反すると、金融商品取引法により罰則が科されてしまうというもの。辛い。

その他、いわゆる短期的なトレードも不可能だったりします。株を売買する際に上司やコンプライアンス部門の承認が必要な「事前承認制」。俺がトヨタの株を買おうが売ろうが赤の他人にとやかく言われる筋合いはないはずですが、なんでいちいち事前にお伺いをたてねばならぬのか。クソ面倒です。
ほかには、自社株や取引先の株の売買を禁止など。これはまだわかります。それと、最低でも半年は保有しなければならないという決まり。言い換えると短期的(投機的)取引を禁止するわけですね。これもまあ分かります。

要するに銀行に就職するとまったく株取引をできないわけではないですが、厳格なルールのもとでしか売買できません。特に、インサイダー情報を扱う可能性のある人たとえば法人営業担当などは、ほぼ禁止に近い状態のことが多いです。

でも銀行といっても人事部とかシステム部門とか、インサイダー情報とは無縁な部署もありますね。そういうところはどうなのでしょう。

ある日、気になって転職エージェントさんに質問してみました。
すると、「まったくだめというわけではない。(そのあと、私が上に記したようなことを教えてくれた。)私が担当したある人は、外資系のゴリゴリの投資銀行の営業部門に就職したが、その人だけは持っている株式などをすべて売却することが就職の条件だった」。そんな答えが返ってきました。

ということはそれ以外であれば、短期的に売ったり買ったり、というスタイルでなければ持っていてもどうやら大丈夫なようです。それに、銀行といっても全国展開しているメガバンクだったりネット銀行だったりコンビニ銀行だったりと、ピンキリです。実際のところ株の売買や保有は可能なのかは、配属先や銀行の性質によりけりなのでしょうから、まずは内定を獲得してそのあと詳細を(それ以外の労働条件とともに)確認するということになるのでしょう。

それにしても、内定を得たわけでもないのに転職エージェントにこんなことを相談する自分って、本当にどうしようもない奴ですね。もちろん私は〇〇銀行の一次面接で瞬殺で落ちました。ゆえに私の心配は杞憂に終わりました。