就職活動(転職活動)をするときに、そもそも職種を選ぶ必要があります。営業と人事と生産管理はまるで違っています。自分で選んでOKです。他人に「お前は営業職にエントリーしろ」と言われてそうする人はいません。しかし人によってやりたい仕事、やりたくない仕事は異なっており、普通はやりたい仕事に対してエントリーします。これ当然。
というわけで自分がやりたい仕事をはっきりさせる必要があります。
内向型の人の場合、次の質問を基準に考えるといいようです(参考書籍:ティボ・ムリス著『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』)。
質問1
どんな人をうらやましく思うか?
質問2
子供のころ何をするのが楽しかったか?
質問3
現在の仕事に就きながら、どんなボランティア活動(または副業)をしているか?
質問4
どんなテーマについて話すことがワクワクするか? ワクワクする会話を最後にしたのはいつか?
質問5
どんなふうに社会に貢献したいか?
質問6
独自の強みは何か?
人によってもちろん答えは違います。すべて一致するということはありません。
これら6つの質問を自分なりに深堀りすることで、ライスワークではなくライフワークを見つけやすくなるはずです。ただ、どれも答えづらいですね。とくに質問6なんて、独自の強みなんてありませんと答える人が大半ではないでしょうか。それに学生なら、まだ働いてもいないので「私は営業力があります。その証拠に売上は関東エリアNo.1でした」だなんて言うこともできません。
しかし、人は働くにせよ、学ぶにせよ何かしらの「意味」をそこに見出そうとします。言い換えると、人間は単に生活費を稼ぐためだけでなく、自己の成長や達成感を求めて生きています。ライスワークでは、この欲求が満たされないことが多く、ただ食べて(ライス)いくために働くことが「作業」と化してしまいます。それに、一日の多くの時間を費やしても、得られるのはお金だけであり、人生そのものが薄っぺらく感じられるようになります。結果、仕事そのものに対する意欲や意味を見失いがちです。
一方でライフワークとは、自分の情熱や価値観と一致した仕事を指しますから、自分が価値を感じる仕事に取り組むことで、人生に充実感を得られるようになりますし好きなことを仕事にすれば、労働が負担ではなく楽しみに変わります。
・・・と、ここまで書いてふと思い当たったのですが、世の中のサラリーマンのほとんどが自分のしごとが嫌いなのは、上記のような質問を自分のなかで深く考えていないからではないでしょうか。だから安易に職業を選択してしまい、結果として嫌な気分でライスワークをする羽目になるのではないでしょうか。
ライスワークのばからしさは、自己実現や人生の意義が欠けた状態で働き続けてしまうことにあります。しかし、それをただの「ばからしさ」として放置するのではなく、自分自身の価値観や情熱を見つめ直し、ライフワークを探求するプロセスになんとかしてチェンジさせていくべきでしょう(できるかどうかはわかりませんが)。ライフワークを見つけることは、簡単ではないかもしれませんが、それが人生をより充実させ、働くことへの意味を取り戻す鍵となるはずです。
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