恐ろしい。本当に恐ろしい。こんなにお金がかかるなんて。
『バレエ語辞典』(富永明子著・誠文堂新光社)によると、バレエの発表会出演費は2万~20万円程度かかるというのです。
・・・って2万と20万だとまるで違います。どうやら教室が単体で舞台を借りて行う場合や、複数の団体が集まって舞台に出る場合、スタジオを借りてパフォーマンスする場合、さらに演目数やパートナーの有無によって変わってくるのだとか。パートナーというのは、察するにたとえばパ・ド・ドゥの相手を務める男性ダンサーを招くかどうかと言ったことを指しているものと思われます。
しかし20万というのはホイと出せる金額ではないでしょう。誰もが躊躇する数字です。20万って一体何回帰省できちゃうんだ!!
とりあえず2万から20万というとざっくりしすぎているので、内訳を調べてみました。
まず衣装代。
購入の場合:1万~5万円/着
レンタルの場合:5千円~2万円/着
レンタルの場合:5千円~2万円/着
一つの演目でこうですから、複数出演する場合は掛け算になります。
また、発表会に向けた特別レッスンやリハーサルが追加されることが一般的です。
月額追加レッスン費:5千円~2万円
個人レッスン(必要な場合):5千円~1万円/回
月額追加レッスン費:5千円~2万円
個人レッスン(必要な場合):5千円~1万円/回
これは分かります。私も人前でヴァイオリンを演奏するときは追加で先生に指導をお願いしています。その分当然費用が発生します。そういうビジネスモデルなんでしょう。
ヘアメイク。大体5千円~1万円。そりゃそうだ。テキトーにポニーテールにしましたっていうダンサーを見たことがないですから。
チケットノルマ。辛い。
1枚あたり:1千円~5千円程度?
団体によって5枚は買い取れとか10枚買えとか、色々あるようです。
家族や友だちが多ければ有利ですが、私みたいに陰キャで友だちいないと1枚も売れません。
発表会の記録として写真やビデオを購入する費用もかかるようです。
大体5千円~1万円くらいだとか。
これもまあ分かります。マラソン大会に出ると道端にプロのカメラマンが立っていて、あとで専用のサイトにログインすると自分が死にそうな表情で走っている画像が閲覧できます。1枚2,000円くらいで販売してくれますが、本当に死にそうな表情で走っている自分を現像しても嬉しくないうえに私が(今も)いたく応援している渡辺麻友さんのほうがはるかに美しいので一度も買ったことはありません。CDを複数枚買って握手会には行きましたが。
こうやって費用を積み重ねていくと1度の本番で10万円は使ってしまいますね。
比較の対象として適切とは言えませんが、私の地元の「おかやまマラソン2024」に出場したときの費用はこうでした。
出場費用:1万4千円
往復交通費(東京~岡山の実家まで):3万3千円
宿泊費:0円(実家だから)
土産:2千円くらい
その他支出:3千円くらい(参考書籍などの購入など)
合計:5万円ちょっと
これが近所の埼玉県とかのマラソン大会だと、出場費用と往復交通費で1万5千円くらいになります。
計算してみた結果、やはりバレエの発表会はお金がかかるようです。私の周りにチケットノルマで困っている人がいたら1枚くらいチケットを買おうと思いました。友だちいませんが。
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