『ラブライブ! スーパースター!!』第3期第6話「タカラモノ」では唐可可の出身地上海にLiella! そしてトマカノーテが滞在しています。それはいいのですが・・・。
なんですか、これ。
ホテルのビュッフェで食事を盛り付ける彼女。右から左へ、左から右へ、右からまた左へ。カニのごとく地面を並行移動ししかもゴキブリのごとく素早い。さらにはカレーライスを見つけて大喜び。ホテルの朝食にカレーなんてあるのか?それはともかくこの仕草は、第2期で「エーデルシュタイン」を歌っていたときのマルガレーテが見る影もありません。これじゃ給食を大量に食べようとする男子中学生です。そうかまだ高校1年生だから食べ盛りなのか。
少年ジャンプとかで、強かった敵キャラを仲間にしたら案外弱かったとか、仲間にしたらギャグキャラになってしまったとかいうのがありがちなパターンですが、まさかウィーン・マルガレーテもそのルートを進んでしまったのでしょうか。こんなやつにSunny Passionは敗北を喫してしまいました。唐可可は一体彼女のことをどう思っているのでしょうか。作中ではまったく明かされていませんが、胸中は複雑に違いありません。
でも制作陣の気持ちもわかります。「スクールアイドルなんてくだらない」なんて毎回連呼してたら彼女へのヘイトが蓄積します。ひいては作品への評価そのものも揺らいでしまいます。こうやって親しみやすいキャラクターにしていかないと、いつまで経っても結ヶ丘女子高等学校の、Liella! の一員として受け入れてもらえませんからね・・・。
一応第6話の時点ではまだマルガレーテの心の中ではLiella! は「敵」のようです。かのんに何度「敵じゃない」と否定されても頑なに「敵」呼ばわり。私が初めて訪れたヨーロッパの国はオーストリア。ウィーンでは人が冷淡なことに驚きました。その1年前に訪れたオーストラリアではとてもフレンドリー(ニュージーランドもフレンドリー)だったので驚きました。でも冷淡なのがヨーロッパのデフォルトだと次第に分かってきました。彼らは知らない人に微笑みかけることはめったにありません、特にパリ。そういう欧州の価値観で、つい「敵」と言ってしまうのでしょうか。あるいはマルガレーテの心の中にある「敵」の定義と、かのんの心の中にある「敵」の定義が、まるで違っているのかもしれません。そうなると、同じ「敵」という単語を使っていても完全にすれ違っていることになります。同じ地点に立って同じものを見ているはずなのに、全然違うものが見えているなんて、『君の名は。』みたいな話です。
第7話以降では、きっとトマカノーテとLiella! がどうやって一つになってゆくのかが描かれていくのでしょう。一見競い合っているように見えても、いずれ一つになるのは最初から分かりきっていましたから。そしてLiella! の一員になったら、かつて「スクールアイドルなんてくだらない」と言っていたにもかかわらず学校の希望を一身に背負う存在になるわけですが、一体どんな表情を見せるのでしょうか。あえてマルガレーテ推しの私は事態を重く見ています。

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