オバマ大統領の回顧録『約束の地 上』を読んでいると、リーダーの資質とは何だろうかということを考えさせられます。リーマンショックという金融危機は米国だけでなく世界に波及しました。その不況のさなかに大統領に就任したオバマは、矢継ぎ早に経済対策を取りまとめていきます。
その彼は夕食以降自分の椅子に座り続けて、秘書が送ってくる資料を読み進めることを毎晩のルーチンとしていました。それはスピーチの草稿だったり、記者会見のテーマだったり報道メモだったり決裁文書だったりしました。その中には、毎晩10通有権者からの手紙が入っていました。1日の最後に、それらに目を通してから就寝するのが習慣となっていました。
彼が毎日10通の手紙を読んでいたという行動は、大統領として求められる資質の一つ、すなわち「国民との直接的な対話を重視する姿勢」を象徴しているもののように思えます。これは、現代のアメリカ大統領がただ政策を立案し、実行するだけではなく、国民の声を直接聞き、理解し、それに基づいて決断を下すという能力を備えている必要があることを示しているのではないでしょうか。
アメリカの大統領が国民からの手紙を日常的に読んでいることは、共感力の象徴・・・とでも言いましょうか、あるいは多様性に満ち溢れた国だからこそ、共感力が必要だったとでも言いましょうか。国民の生活、苦悩、喜び、そして不安を深く理解し、それに対して共感を示すことができなければ大統領として信用されないでしょう。当たり前ですが大統領という職務は国民全体のために存在しており、多様な背景を持つ国民の声を聞くことが、政策形成において非常に重要です。オバマ大統領が行っていたように、個々の市民からの直接のフィードバックを重視する姿勢は、現代の指導者にとって不可欠な資質です(つまりそういう資質が必要な時点で、ワイは絶対に大統領になれません)。
加えて、共感力は効果的なコミュニケーションとも密接に関係しているはずです。国民の声を聞くことは大事ですが、それに応える形で自分の考えや政策をわかりやすく伝えることができる能力も必要です。国民の不安や希望に応じた政策を効果的に説明し、信頼感を持たせることは、リーダーシップにおいて欠かせません。特に、アメリカのような多様な意見が存在する社会では、幅広い層に理解されるようなコミュニケーションが必要です。言い換えると、もしかしたらオバマ大統領は有権者からの手紙を読みながら、彼らの心を掴むためにはどのように語りかければよいかを熟考していたのかもしれません。
加えて、共感力は効果的なコミュニケーションとも密接に関係しているはずです。国民の声を聞くことは大事ですが、それに応える形で自分の考えや政策をわかりやすく伝えることができる能力も必要です。国民の不安や希望に応じた政策を効果的に説明し、信頼感を持たせることは、リーダーシップにおいて欠かせません。特に、アメリカのような多様な意見が存在する社会では、幅広い層に理解されるようなコミュニケーションが必要です。言い換えると、もしかしたらオバマ大統領は有権者からの手紙を読みながら、彼らの心を掴むためにはどのように語りかければよいかを熟考していたのかもしれません。
しかし、毎日10通の手紙を読むという行動には、持続的な努力と献身が見られます。なにしろ部下が厳選した10通ともなれば、色々な声があったでしょう。1年間で3,650通ですから・・・。
「大統領」という職務は、非常に重圧がかかるものです。多忙な日々の中で、国民との対話を日常的に続けるためには、そういう地道な努力が必要だったようです。
こうした姿勢は、国民に対して深い責任感を持っていることの表れであり、リーダーとしての誠実さと強い意志を示します。大統領が自らの時間を割いて国民の声に耳を傾けることは、国民との信頼関係を築き上げるための努力の現れだったのでしょう。うーん、アメリカ大統領じゃなくてただの友だちいない奴でよかった・・・。
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