2024年10月からついに始まった「ラブライブ! スーパースター!!」の第3期。
第2期の最後でウィーン留学が中止になったことを、なぜか結ヶ丘女子高校の制服を着用して現れたウィーン・マルガレーテに告げられて愕然となっていた澁谷かのん。

いったいなぜ留学が中止に・・・。

私は以前
という記事を書き、理由をいくつか並べてみました。そのなかの一つがこれでした。

4.マルガレーテ家の事情
マルガレーテ家の家族が、「ウィーンは本国に戻る必要はない。このまま日本にいたほうが本人にとってよい修行になる」と判断した。このため澁谷かのんをオーストリアへ招く理由も消滅した。
いざ第3期が始まってみると、ほぼこれに近い理由で東京にとどまることになったウィーン・マルガレーテ(ウィーンという名前の人物がオーストリアの首都=ウィーンに戻れないというのはややこしい)。私の予想は的中しました。

では結ヶ丘女子高校で彼女は何をするのかというと、新スクールアイドル部を立ち上げてLiella! に勝利することを目指すそうです。単に歌唱などの実力で言えばLiella! 個々のメンバーをしのぐはずなのに、ラブライブ!では敗北を喫してしまいました。私は、敵キャラであるウィーン・マルガレーテは単独なのに、Liella! が複数なのはなんだかずるくないか? と一瞬思いました(「ドラゴンボール」もフリーザなどと戦うときもだいたいそうですね)。ただ彼女が負けた理由を考えてみると、ラブライブ!が歌唱コンクールではなく、あくまでも「スクールアイドルの」頂点を競い合うことが開催の趣旨だったからなのでしょう。彼女は自らの実力によほど自信があったのでしょうけれども、その反面「この大会は何を評価するのためのものか」をおそらく見落としていた・・・というか思いつきもしなかったのでしょう。

そればかりか、ついアイドルを貶めるようなことを言ってしまった(本音が出た?)ウィーン・マルガレーテのもとからは支持者が離れていくこととなりました。自業自得といえばそのとおりですが。

案の定、第3期が始まって代々木公園野外ステージで歌うウィーン・マルガレーテを見た近所の高校生からは「あの人って・・・」と遠巻きにヒソヒソされています。新スクールアイドル部の勧誘も、どう見てもうまく行っている様子がしません。Liella! のメンバーがサインを求められているのと対照的で、痛々しくもあります。

私は思いました。うーむこの嫌われ者感、いかにも「友だちいない」っていう感じがしていてシビれるぜ。このブログも「友だちいない研究所」だぜ。俺にも友だちいないぜ。あいつも友だちいないぜ。親近感湧いたぜ。推せるぜ。たぶん授業でグループワークやれと言われてもだれもチームに入れてくれなくて一人グループやることになるぜ(私は大学の授業でクラスに友だちがいなくて一人グループで発表しました)。きっとそうなるぜ。ますます推せるぜ。

実際のところは、Liella! と新スクールアイドル部はどこかで合併してともにスクールアイドルの魅力を広く伝えてゆく役割を担うようになり、その過程でウィーン・マルガレーテもクセの強い性格が丸くなっていく(完璧なマルー!とまでは行かなくても)のだろうと思いますし、現実に、自分の一挙手一投足に彼女のような噛みつき方をしてくる人がいたら鬱陶しくて仕方ないでしょうけれども、あくまでもアニメの登場人物であればこの嫌われ者感は最高だと感じました。