2024年9月にまた諏訪湖に出かけていき、20km走ってみました。気温が25度で、ところどころ給水のために立ち止まっていたこと、暑い日が続いていたので7月からほとんど走っていなかったことを考慮すると、20kmで2時間6分というのはまあ悪くはない結果でしょう。しかし20km走ったら相当疲れました。フルマラソンはこの2倍以上の距離を走らなければならないことを考えると気が遠くなります。

翌日はランニングをせず、その翌日つまり20km走った2日後にまた5kmのランニングをしてみました。すると、自分ではそんなに遅く走っているつもりはなく、むしろそこそこ良いペースで走っているつもりなのに1km走るのに6分20秒もかかっていました。そんなばかな。GPSウオッチが壊れてるんじゃないか。いやそんな都合よく機械が壊れるわけないだろ・・・。つまり自分のパフォーマンスが低下しているだけでした。

どうやら長距離走のあとでは、いつもより一生懸命走っていると感じても、筋肉や神経系が疲れていて速度が出ていないことがしばしばあるようです。このためスピード感が歪んだり、疲労によって心拍がやけに上がってしまい、体は「速く動いている」と錯覚するものの、実際のペースはダウンしていることがあるようです。知らなかった。人間の感覚って当てにならないんだ・・・。

そういえば20km走った次の日は朝に血尿が出たくらいですから(激しい運動をしたあとで血尿が出るのは正常な現象です)、自分では自覚していなくてもかなり消耗したということなのでしょう。まさにこれはスポーツ科学の理論どおり。

まず筋肉の疲労。激しい運動のあとには筋肉は微細な損傷を受けており、回復には時間がかかります。十分な休養がないとパフォーマンスが落ちます。当然か。一般的には筋肉の炎症や筋繊維の回復には、フルマラソンの場合ですと走ったあとで14日間が必要だと言われています。ということは私の場合は7日かかることになります。けっこう長い。

それとエネルギーの不足。20km走ったわけですから体は大量のエネルギーを消費しており、2日後ではエネルギーの補給が不十分だった可能性があります。エネルギー不足だと体がいつも通りに動けませんね。まあ運動量が多いのに食事はいつもと代わり映えしないわけですからこれも当然か。

長距離のランニングは心肺にも負担がかかります。2日では心肺機能がまだ全快してなかったのでしょうきっと。
更に言うと休養不足もありえます。いつものごとく(悪い話です)、ラブライブ! の曲を聴きつつ夜にビールを飲んで白ワインを飲んで赤ワインを飲んで寝てしまいました。そんなんで休養が十分だとは思えません。それに、いかに評判のよい旅館とはいえいつもと違う環境で寝泊まりするわけですから、普段どおりの睡眠の質が確保できたのかどうかすら怪しいですね。

というわけで、そもそも20km走ったその2日後に、たった5kmとはいえランニングをしてしまった自分の判断自体が悪かったことになります。