このブログは友だちいない研究所というくらいですから、海外旅行にも一人で行きます。友だちがいないので当然か。

2024年夏にはイタリアを一人で旅しました。団体行動ができない(やりたくない)のでパックツアーは無理。だから何から何まで自分一人でやらなければならない海外旅行というのは自由である反面、すべてが自己責任という大変さもあります。

自分がいたい場所には何なら1日中いてもOKですが、それで電車に乗り遅れても自分のせい。メリットはたくさんありますが、ミスは自分がすべて100%かぶることになります。

拠点から拠点へ移動するのも観光バスではなく、地元の地下鉄とかバスを用いることになりますが、こういう乗り物は初見殺しです。私も東京の地下鉄で東西線から半蔵門線に乗り換えるときに切符を書い直していたくらいですから・・・。オレンジの改札を使えばいいなんて、友だちがいない私には知るよしもありませんでした。

そしてローマのバスも初見殺し。いまでは運営会社の公式サイトをチェックすれば、どの路線はどういうルートを通っていて何分おきに来るのか分かります。ただ、それでもつまづくポイントがあります。ローマのバスは切符を運転手から購入できません。街のタバコ屋(日本と違って個人商店がたくさんあるんです)か地下鉄の券売機で購入します。

そして買った切符は、バスに乗車したら刻印機があるのでこれに切符を挿入して刻印します。

・・・というのが一般的な説明です。ガイドブックにもそう書いてあります。が、実際には切符を刻印機に挿入しようとしても入りません。本来なら挿入して切符が吸い込まれ、打刻されて出てくるのが正常な姿なのですが、うまく入らないのです。

そもそも「切符を挿入して刻印」という説明が曖昧ですね。切符は裏表、上下左右と、機械に差し込むときの向きは4パターン考えられます。つまり入れ方を知らないと75%の確率で機械は受け付けてくれないということです。グラグラ揺れるバスの中で、何回も何回も「あれ、入らないぞ」などとやっていると転倒しそうになります。私は何度か切符を入れようとして、入らないので諦めました。その後別の観光客が乗車してきましたが、私と同じ目にあって同じく諦めていました。

この他、地下鉄の切符も改札を抜けるときに打刻しなければならないのですが、ICカードをタッチするマークのところと、差込口があり、どちらで打刻するのか一瞬迷います。まあ紙の切符だから差込口だろうな。違いました。どうやら紙のカードであってもタッチで通行できるようです。パスモとかスイカに慣れた人にとってはなんでそうなるのか理解できずに確実にキョドるでしょう。

こういうしょうもないところで地味にストレスが日々蓄積していくのが個人旅行のデメリットです。これが複数の国を訪問する長旅だと、国ごとに方法を覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返すことになります。辛い・・・。これが積み重なってゆくと、本当に帰国したくなります。