ローマに旅行するとおそらくほとんどの人が立ち寄るであろう観光名所がコロッセオ。かつては剣闘士たちが自らの生命を賭して戦ったというこの闘技場も、いまでは私のような観光客たちが見物する有名スポットとなりました。

しかし、行ってみて「よく考えたら当たり前なんだけど」と気づくことがあります。逆に行く前はそんなことほとんど考えまん。つまり、古代の建物なだけにエアコンなど一切ないということです。8月に訪れるとむちゃくちゃ暑いのです。ひっくり返るほど暑いです。尋常じゃないほど暑いです。

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私はその日の最高気温が35度のときに朝9時台にコロッセオに到着しました。
コロッセオって、観衆が「殺せー、殺せー」って叫ぶから「殺っせお」と呼ばれるようになった・・・、なんていうどうでもいいギャグを一人で思いついてニヤニヤしている間はまだ余裕がありました。

余裕はすぐになくなりました。なにしろ入場券を買う行列すら並ぶのが辛いほどです。(ちなみに入場券を買うときに、パスポートなど身分証明書の提示が求められます。)入場券を購入すると、そのあとは入場するための行列に今度は並ぶことになります。辛い!

そして中に入ったら入ったで日差しを遮るものがほとんどない空間ですから、もう暑いこと暑いこと。私個人の感覚としては、コロッセオは大変な混雑で人だらけだわ、暑いわで入って15分で飽きました。昔ローマに来たときは12月でしたが過ごしやすかった記憶があり、気候の違いで受ける印象はぜんぜん違うと思いました。実は12月は雨が降りやすいので、雨天だったらまったく違う体験だったはずですが・・・。

次に訪れた隣の敷地にあるフォロ・ロマーノも暑い! まず入場行列が長く長く伸びていて、ずっと待機するだけでも辛い! 入ったら入ったでやっぱり暑い! 日焼け止めクリーム、帽子、うちわ、水などがないと本当に身の危険を感じるくらいです。はっきり言って、湿度が低いだけ東京よりマシという程度で、「我慢すればまだ耐えられる」というくらいの暑さなのでギリギリ我慢できてしまい、逆に辛いです。

ちなみにローマは水資源が豊富な都市で、古代ローマ時代の水道が今も使われているとか。市内の至る所に無料の給水場があり、ペットボトルに水を注いだり、顔や首に水をかけたりしている人がいます。ご丁寧に「普通の水・炭酸水」と選べるところもあります。私はガンガンこの水を飲みましたが、お腹が痛くなることはありませでした。これを利用しない手はありません。もちろんコロッセオの隣にも、フォロ・ロマーノの入場待機列のほとりにもありました。これでかなり助けられました。

にしても本当に8月のコロッセオとフォロ・ロマーノは暑いです。何度も言いますが本当に暑いです。古代建築に関心がない場合は、あえて旅程から外すのもアリだと思います。