エアコンのフィルターとか、家具の隙間とか、部屋の縁の部分とか、知らないうちに埃が溜まるスポットというのは存在します。定期的に「なんでこんなに埃が溜まっているのか?」と思いながら掃除するはめになります。綺麗なはずの、清掃が行き届いているはずのホテルでさえ、たとえばベッドの下とか、TVの裏側とかにはけっこう埃が溜まっていることがあります。さらには前の宿泊客の・・・、もしかしたら前のそのまた前の宿泊客の空っぽのペットボトルを見つけたことがあります(複数回あります)。

私にとって「なぜこんなところに」の代表格は、ヴァイオリンケースです。
なにしろ毎日数時間程度しか開いた状態になりません。平日ならせいぜい2時間程度。数字で表現するなら2/24ですからおよそ8.3%。のこりおよそ92%は閉じられた状態であり、この時間帯には埃が侵入してくる要因が見当たりません。

にもかかわらず、ヴァイオリンケースのなかには気がつくと埃が溜まっています。

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このように、フケのような白い謎の物質が付着してしまっています。まさかヴァイオリンケースの上で頭をガリガリやるはずもありませんからフケではないはず。では一体何だと・・・。松脂の破片でしょうか。よくわかりませんがそれくらいしか思い当たるものがありません。が、とにかく粘着テープなどでペタペタとくっつけて掃除をしなければならないことは間違いありません。面倒な。

実は、部屋がほこりっぽい原因は大半が繊維です。
布団や衣類、ぬいぐるみ、新聞、雑誌、ティッシュ、カーペットなど、繊維が含まれるものから、少しずつ剥がれ落ちた繊維のくずが「ほこり」となって現れるのです。
繊維のくずの他には外から入ってくる砂や土、排気ガス、体に付着した花粉などが、ほこりになります。
どれも身の回りにあるものばかりなので、全てを排除するのは非常に難しいでしょう。
生活していく上では、ほこりとのお付き合いはどうしても続いてしまうのです。

(https://www.s-nippro.co.jp/column/air/1828より)
この引用によると、埃は繊維で出来ているということになります。でも服とかカーペットとか布団がない家庭なんて存在しませんから、埃を掃除するというのは一生続いてしまうということになります。ケースを開けているうちにも部屋の空気は循環し、埃も当然循環し、その一部がケースに着地したとして何ら不思議ではありません。

しかしケースが埃っぽいということは、楽器のなかにも埃が溜まっているおそれが十分あるということです。ヴァイオリンは素人が分解できるものではありませんから、こればかりは職人さんに楽器を診てもらうしかありません。

一体どうしろと、と考えた時に、解決策としては「こまめに掃除をする」くらいしかないのですが、代替案として空気清浄機を買ってくるというのも思いつきました。空気清浄機の最も一般的な機能は、空気中にあるホコリを除去して空気を綺麗にしてくれることとされています。ヴァイオリン用の安い松脂の場合だと、粉が飛び散りがちという欠点があります。そういうのが室内に知らぬうちに積もっていくわけですね。でも空気清浄機を稼働させればそういうのは激減するはず。最近ではアマゾンとかで6,000円から買えるので、対して懐が痛むわけでもなく、なかなかいいアイデアなんじゃないかと。