いつかのブログ記事に書いたような、書かなかったような気がしますが東京から地元岡山へのUターン就職のための活動を行って2、3ヶ月ほど経過して、私はあることに気づきました。
(失礼ながら)企業が少ない。しかも年収が低い。なおかつ東京に集まっている人材と岡山の求人を比べるとミスマッチが起こりやすい。
岡山で学生として親の庇護のもと生活する、ということと、岡山で労働者として稼いで生きていく、ということはまるで違うのだということを痛感しました。
まず始めに、企業が少ない。某リクルートエージェントから配信されてくる求人も、「これはこの前見たぞ」というような企業が何度も何度も繰り返し出てきます。「お、新手の企業じゃないか」と思ってよく見ると、なんだかまるで聞いたことがないような企業名です。
そういう企業なだけに、やけに年収が低く、300万円台、400万円台というものが目立ちます。
じつは私の年収は2023年時点で730万あり、転職すると下手すると収入が半分になってしまいます。っていうか年収400万円なんて今の自分の職場なら25歳で到達する金額なのですが・・・。
おかしいな、こんなに岡山って会社が少ないのか? そう思ってある時私は岡山県庁関係者に話を聞いてみたことがあります。すると、「年収500万円の転職先は岡山では少ないです」という回答が寄せられてしまいました。
いつぞや帰省したときに山陽新聞の記事に「岡山の労働者の平均賃金は40歳で500万円」ということが書いてあったのを読んだ記憶があります。その時、うーん500万円か、かなり安いなと感じてしまったのですが、それから平均賃金がさらに下がってしまったということでしょうか・・・。
さらに、求人内容も東京では当然のように目にする監査法人、知的財産管理、放送、出版、芸能、広告、IT、研究機関といったホワイトカラー職の求人がほとんど見当たりません。
代わりに、
【必須】■製造業で品質保証業務のご経験がある方
【歓迎】■機械工学、電気電子工学、材料技術、コンピューター解析の知識・ご経験がある方
【歓迎】■機械工学、電気電子工学、材料技術、コンピューター解析の知識・ご経験がある方
【必須】■ゴム業界でのご経験がある方
【歓迎】■ゴム関係(自動車の防振ゴム・ホース設備関係の防振ゴム及び建築関係の免振ゴム 等)に詳しい方
■ゴムに何らかの形で従事していた方
【歓迎】■ゴム関係(自動車の防振ゴム・ホース設備関係の防振ゴム及び建築関係の免振ゴム 等)に詳しい方
■ゴムに何らかの形で従事していた方
といった、製造業関連の人材募集は沢山見つかります。でも東京に工場はほとんど立地していないため、この手の人材はそもそも東京に数多くいるとは思えません。
というわけで東京で働いている人間が岡山にUターン就職しようとすると、ジャンル違いで「なんか違うな」と違和感を感じてしまい、収入面で「年収ダウンしてモチベーションも激落ち君なんじゃ」と不安になってしまいます。これをミスマッチと言わずして何というのでしょうか。いえただのミスマッチです。
しかし、こういうことが分かったのも実際にUターン就職のための活動を行ってみたからこそ。やってみて初めて分かることというのは、世の中山ほどあるようです。
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