転職を考えている人なら、転職支援サービスを利用するのがよくあるパターンでしょう。
その中でも特に有名なのがリクルートエージェントです。私自身も、新卒で入った会社から次の会社に移るときに使わせていただきました。私自身、そして周りの人の経験から転職して後悔したパターンやうまく行ったパターンもあるようです。「友だちいない研究所」というブログを運営しているくらいですから事例はごく限られますが、私が経験したり、見たりしたことを書き留めておきます。
リクルートエージェントで転職して後悔した人
私が新卒で入った会社の同期は、リクルートエージェントを使って転職していきました。転職先は神奈川県に本拠地を置く有名メーカーでした。子供でも知っているくらいの知名度ですから、大成功と言えるでしょう。
ところがその後が上手くいかなかったようです。転職先の水が合わなかったのか何なのか、たちまち何やら人間関係で揉めてしまったようです。その同期とは転職後もしばらく連絡を取っていましたが、「俺はリクルートエージェントの〇〇さん(担当者)に騙されたのかな?」などと私にこぼすこともありました。内心、おいおい騙そうと思ってそんなことやったわけじゃないだろ、転職したいって君が言ったから担当者はそれに応えたんだろ、と思いました。
彼はそのあとも心境を変えることはなく、その担当者に「私は転職先でうまくいっていません。なんだかあなたに騙されたような気がしています」とメールしたようです。担当者の方は、「まずは今の勤務先の上司とよく話し合ってください」と回答したとか(そりゃそうだ)。
彼はその後リストラ関係の業務を経験することになり、大変な軋轢を感じているらしいと人づてに聞きました。彼はこの転職で幸せになれたのか。私としては100%のYESとは言えないと思います。他人が人の幸・不幸を採点するわけにも行きませんが・・・。
リクルートエージェントで転職してうまく行った人
その彼が退職して神奈川に引っ越す前に、「お前も転職考えてるんだったらさ、俺が〇〇さんに紹介しといてやるよ」と言われました。普段は引っ込み思案な私もなぜかその時は即座に「うん」と言いました。
そしてしばらくして、私もその〇〇さんのサポートを受けながら転職活動をすること4ヶ月ほど。私も神奈川県のとある会社に転職することができました。
転職先のカルチャーが元いた会社のカルチャーと同じであるはずはないとはわかっていたものの、やはり転職当初は戸惑いました。しかも、ものすごく。が、なんとかうまいこと人事異動の波に乗って海外の業務を経験したり、そのせいでしばらくイギリスに飛ばされたり九州に飛ばされたりとろくでもない目に遭いながらも2年近くそこで働きました。
その時のこと。リーマン・ショックが発生し、世界的に景気が大きく後退しました。私が所属していた自動車産業もその波をもろにかぶりました。「だめだこりゃ」。私はそう思ってもう一度転職活動を開始。このときばかりはリクルートエージェントに頼りませんでしたが、民間の研究機関のようなところに転職できました。エージェントの紹介で入社した会社にいた期間は2年半ほどでしたが、結果的に色々な波乗りに成功したと言えるでしょう。ラッキーとしか言いようがありません。
リクルートエージェントと喧嘩した人
その私が入社した神奈川県の会社の同僚から「リクルートエージェントっての? なにそれ? 教えて」と言われたので「これこれしかじか」と説明すると、彼は速攻登録しました。素早かった。よほどその会社が嫌だったのでしょうか。
そしてしばらくして転職活動を始めました。が、彼曰く「転職活動がうまくいかないと、エージェントから不良債権扱いされてとにかく求人票が大量に送りつけられていかにも転職しろといった態度を取られる」。これはさすがに真偽不明ですが、彼は担当者の態度に腹を立て、「リクルートエージェントはもう二度と使わない!」とブチギレメールを送ったようです。
その後彼は自力なのか何なのか、税理士事務所に再就職を果たしました。
このように、私自身そして私の周りで起こった出来事を振り返ってみると、「リクルートエージェントを使って後悔した人、うまく行った人はいるのか? その違いは?」という問いに対しては、「人それぞれですね。事前にはどうなるか分かりませんね。やってみないと分からないですね」としか言いようがありません・・・。人生は有限ですしやり直しができませんから、いずれにしても納得感ある働き方を追い求めたいものです。
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