ブログを毎日更新していると、ある時とんでもないやつに出くわすことがあります。

「出くわすことがある」ではなく「出くわします」と言ったほうがいいですね。

Googleアップデート・・・。

ブログを書いていないと何のことを言っているか分からないと思います。
Googleは利用者の満足度向上を図るため、定期的にアルゴリズムをアップデートしています。一昔前のインターネットの世界は、「ワードサラダ」と呼ばれるページが検索上位を占めることがよくありました。ワードサラダというのは、ツールを使い自動生成された文章で、文法は正しい並びですが、文の意味が通じないテキストのことで、芸能人の名前とか「病気の名前&対策」などで検索すると、その検索ワードが繰り返し繰り返し登場する割には中身が薄っぺらいページになっています。

明らかに不自然かつ信憑性などまるでないのですが、当時のGoogleは検索キーワードと、これに対する説明がとにかく沢山盛り込まれていれば検索上位に登場させていたのです。

ところがこの方法を悪用して「肩こりは地縛霊が原因だ」のような事実無根の医療情報を提供するサイトが現れました。このサイトはそうやって訪問者を増やしていました。訪問者が増えれば、これに比例して広告クリック回数も増えますから、収益アップに繋がります。でもただの悪徳商法・・・。

Googleはこれでは利用者が逃げてしまう、とアルゴリズムをアップデート。専門性、権威性、信頼性が確保されているページを検索上位とするようにしました。今もこのアルゴリズムは定期的にアップデートされ続け、利用者にとって使いやすい検索エンジンとなるよう改善が続いています。

それはそれでいいのですが、私のように個人でブログつまり曲がりなりにもウェブサイトを運営していると、ちょっと困ります。「専門性、権威性、信頼性」。私みたいに普段はただのサラリーマンをしていると専門性なんて生まれてきません。権威性? あるわけないですよね。 信頼性? 個人で運営しているならダブルチェックとか第三者の検証なんて夢のまた夢。

というわけでアルゴリズムアップデートのたびに、個々の検索キーワードに対する検索順位がちょっとずつ下がっていき、要するに訪問者減少となってしまうのでした。

どうやら2024年3月にもアップデートがあったらしいです。訪問者が不自然に減っているので経験上そうだろうということはすぐに分かりました。これで何度モチベーションがガクッと下がったことか。またこれか・・・。

これまた経験上の話ながら、下がった訪問者の数もしばらくすると回復してきます。アルゴリズムが安定してくるらしいのです(ちょっと非科学的説明)。が、更新を怠っているとこれまたGoogleは「やる気のないサイト」と判断し、検索順位を落とす方向に作用してしまうのだとか。

こういうことがあるというのは、自分がウェブサイトを運営する側になってみて初めて知ったこと。こりゃまるで下りエスカレーターに逆らって上のフロアへ行こうとするにも似た行為です。
ただ考えてみれば私が取り組んでいるランニングも、サボっていると走力が低下しますし、ヴァイオリンだって1週間弾かないでいると露骨に指が回らなくなって愕然とします。海外旅行から帰ってきて最初に弾く音階で目の前が真っ暗になります。ブログ運営もそんなものか・・・。そもそも今どきインターネット利用で動画や音声じゃなくてテキストを読むことを目的としている人なんてどれくらいいるのでしょうか。にもかかわらず毎日ブログを更新する私は何なんでしょう。伊達と酔狂というやつでしょうか。それともただの根暗でしょうか。きっと後者ですね。