私を泣かせないでください。https://t.co/qH4SI7bxZP
— ぼっち (@3_bocchi) March 18, 2024
私は2017年秋にさいたまスーパーアリーナで開催された渡辺麻友さんの卒業コンサートに足を運びました。今にして思えばこれが私が経験した様々なアイドルのコンサートの最高峰でした。最高峰などというものではなく、断トツの1位といって間違いありません。なにしろ私がいたく応援する渡辺麻友さん。ついに卒業コンサートを経て、2018年からは女優として独り立ちするのですから、いやが上にも期待が高まります。一曲目の「初日」からして雰囲気満点、感動のあまり声を詰まらせながら歌う渡辺麻友さん。突如としてそういう感情の昂りがあったことにご本人としては不本意だったのかもしれませんが、その彼女を応援しようと「まゆゆ!」の声援が飛び、これで会場は一つになりました。あのときの感動はずっと忘れることはないでしょう。
そして時は流れ。2024年3月16日(土)についに渡辺麻友さんの唯一無二の親友であった柏木由紀さんもAKBの卒業コンサートの主役として舞台に立つ日が来たのでした。
・・・私はチケット争奪戦に敗れ、肉眼でその姿を見届けることは叶いませんでした。コロナ以降、イベント開催方法が様変わりし、AKBだけでなくアイドルそのものの様々な催しから足が遠ざかってしまった、今の私には行けなかったということそれ自体がお似合いなのかもしれません。
渡辺さんは2017年にAKB48を卒業し、卒業後も女優業などを行っていたが2020年に健康上の理由で芸能界を引退。突然の発表に当時は大きな衝撃が走ったが、以降メンバーは渡辺さんの意志を尊重し、彼女の話題を口に出すことはほとんどない。
渡辺さんの卒業から約6年半、ついに柏木も卒業の瞬間を迎え、“ゆきりん”の門出を隣で祝う“まゆゆ”の姿を当たり前のように想像してしまったファンも多いはず。今回も柏木自身は何も言及していないが、ファンだけが分かる渡辺さんへの想いが込められた演出に「涙が止まらない」「気づいて鳥肌立った」「言わなくてもそういうことだよね…」「2人の絆は不滅!」「ゆきりんからの愛を感じる」といった声があがっていた。(モデルプレス「AKB48柏木由紀、卒コンから見えた渡辺麻友さんとの“まゆゆきりん”不滅の絆 演出の一致に感動の声「鳥肌」」より)
柏木由紀さん、そしてAKBのメンバーの皆さんは渡辺麻友さんのことを忘れていたわけではなかったんですね。もう芸能界を引退し、私たちの前に姿を見せることはないだろうと私自身ももう諦めています(それでもいたく応援している)。それでも柏木由紀さんが考案した自らの卒業コンサートの演出は渡辺麻友さんのそれを明らかに踏襲したもの。込められたメッセージは言うまでもないでしょうし、それをあえてくどくどと言語化する必要もない。ただ私たちはこのメッセージを受け止め、在りし日のAKBに思いを馳せ、これからのAKBが開拓するであろう未来に期待を込めればいいのです。
渡辺麻友さん、あなたはおそらく人付き合いが好きではない性格だったはず。一人でいることを好む人となりだったはず。それは平成後期を代表する一流のアイドルを演じていても、キラキラした姿を全国に届けていても、見ていればわかります。大勢の仲間のなかにいるときでも孤独を感じることがあったでしょう。でもAKBというグループに入って、素晴らしい友人と巡り合うことができましたね。芸能界という生き馬の目を抜く社会に身を置くなか、この友の存在はどれほど心強かったことでしょう。そして彼女は今もなお、あなたのことを大切に思っています。どうか、どうかアイドルとして過ごした時代を誇りに思ってください。胸を張って堂々と生きてください。あなたは数え切れない沢山の人びとの心を揺さぶり、終生脳裏から消え去ることのない感動を残しました。あなたは私たちの人生の「何か」を変えたのです。それが、表現者が舞台に立つ意味なのですから・・・。
コメント