ヴァイオリンを演奏するとき肩当てを使う方も多いでしょう。私もその一人です。この肩当てというのが意外と高価で、私が学生時代だったときは数千円くらいで買えていたはずのものが何やら最近では1万円札を出さないと買えないような価格になっています。肩当ての多くは海外メーカーの製品ですから為替レートの違いとか、物価の上昇(しかし日本だけ物価はこの30年間、ほとんど上昇していない)とか、いろいろな事情があるのでしょう。

私の場合は「どうせなら一生物の肩当て買ったるわ」などと、やはり1万円くらいの肩当てを購入しました。学生時代、肩当てを固定するための部品がただの輪ゴムだったとかいう激安商品を使っていた自分にしてみれば相当の奮発でした。

・・・が、その肩当てがやたらと落ちる落ちる。

人によっては、「ヴァイオリンの肩当てが落ちるのは自分の挟み方が悪いからだ。まずあんたが悪い。道具を疑う前にまず自分が反省しろ」というスタンスの方もいらっしゃいます(この記事を作成中にネットでそういう意見を見つけました)。もしかしたらそうなのかもしれません。一応、備忘録的にヴァイオリンの先生から伺った話を書きとめておくと・・・。


ヴァイオリンの肩当てが落ちる件

そもそも肩当てのゴムの部分は時間の経過とともに劣化していくものである。だからゴムの部分だけ自分で買ってきて交換するという手もある。もしかしたらお店に行けばゴムの部分だけ販売してもらえるかもしれない。人によっては、ゴムの補修用部品がないためホームセンターなどで似たようなものを買ってきて自作で取り付けるという場合もある。

・・・ということでした。私はつい「でも、ブラームスのヴァイオリン協奏曲みたいに長い曲があるじゃないですか。私はプロの奏者の肩当てが外れるのを見たことがないですけど、40分も外れないのって一体どうしてでしょうか?」などと余計なことを聞いてしまいました。その回答としては、大事な本番であればその直前に肩当てを買い直す人もいる、ということでした。

いやまてよ、プロなら大事な本番って数しれずあるじゃないか。自宅に肩当てがゴロゴロ転がっているのだろうか? 朝比奈隆さんがこれまで使った指揮棒を何十本と持っていて、それこそ牛丼屋の箸入れのごとく筒の中に突き刺さっていましたが、ヴァイオリニストの場合は押し入れを開けたら肩当てが積み重なっているのでしょうか? 私の場合はAKBのCDが大量にあるのと同じだな。

・・・などとこれまた余計なことを考えてしまいました。

それにしても、肩当てのゴムが劣化するのは当然のことであって、補修部品として別売りで販売していても良いはずです。現に、車ならオートバックスに行けばワイパーとかオイルとかバッテリー、タイヤを交換してくれます。同じようにゴムが別売りになっていなければ、非公式に素人が自作するか、本体は問題ないのに買い直すという羽目になってしまいます。なんとかならないものでしょうか。それとも肩当ては最初からそういう商売なのでしょうか・・・。謎は深まった。