私はタブレット端末を2017年に購入しました。メーカーはファーウェイ。まあ安いし、その割にレビューは悪くないし、これでいいやという感じでした。その後3年使ったところで、ある日床に落としてしまい、当たりどころが悪くて画面がひび割れました。
こりゃいかん。そう思って2020年2月頃買い替えたのが今も使っているレノボ製のこれまた安いやつ。前回の経験から、安くても電子書籍とかウェブサイトの閲覧とかYouTubeの再生なら十分役に立つと分かっていたので、ファーウェイよりも安いやつにしました。結果、とくに問題なし。
しかし今にしてみればファーウェイはよしておけばよかったかもしれません。
池上彰さんの『知らないと恥をかく中国の大問題』によると、自動運転などに欠かせない5Gという通信規格の分野で、ファーウェイは抜きん出ているとか。これはもともとはアメリカの技術でした。高速大容量で2時間の映画を3秒でダウンロード可能。さらには低遅延。さらに多数同時接続も可能。家電製品だろうが自動車だろうが、自宅や職場から思うように遠隔操作が可能になることを意味します。
この5G技術開発を着々と推し進めているのがファーウェイ。なんと東京ディズニーランドの4倍の敷地のなかに、4万人の従業員が勤務し、その半分はなんと技術開発者だとか。そんなスケールのIT企業、日本にはないんですけど・・・。
ファーウェイの携帯電話端末は、1位のサムスンに続いてなんと2位。3位はアップルです。膨大な数のユーザーが地球上にいることになります。
当然ながらファーウェイの携帯電話を使うと、利用者の位置情報はもちろんのこと、アマゾンで何を注文したとか、YouTubeで何を見たとか、閲覧したウェブサイトとか、諸々の情報をファーウェイが持つことになります。
確かにファーウェイの製品は自分の実感から言っても安いわりにはそれなりにサクサク動いてくれました。コストパフォーマンスがずいぶん良いなという印象でした。が、このデータが場合によっては中国政府に利用される可能性も否定しきれません。
一応、中国政府の「AI発展計画」で指定されたバイドゥ、アリババ、テンセント、アイフライテック、センスタイムという5大企業には入っていないものの、アメリカは諸外国に対してファーウェイの部品を組み込んだ製品の採用をやめるよう働きかけを行っているようです。いずれにせよ中国を代表するような規模のIT企業であることには変わりはなく、要するに「胡散臭い」のです。
さらにややこしい話が、ファーウェイ製品には多くの日本製の部品が採用されているようなのです。つまりファーウェイが排除されると日本製品も煽りを食うというわけです。
こういうニュースもありました。
米政府は華為技術(ファーウェイ)製品を使用する国は安全保障上のリスクにさらされると早くから警告し、同社の第5世代(5G)移動通信設備を使わないよう世界に呼び掛けてきた。だが、世界最大の通信機器メーカーとなった中国のファーウェイは証拠がないと反論し続けている。
ブルームバーグ・ニュースの調査で分かったのは、米政府の主張を裏付ける証拠の一端だ。10年近く前に起きたシステム侵入はこれまで報じられてこなかった。オーストラリアの情報当局が豪通信システムへの侵入が検出されたと米当局に伝えたのは2012年。ファーウェイによるソフトウエアのアップデートに伴い悪質なコードが組み込まれ、巧みな侵入が始まったという。
こうした侵入とその後の情報共有は、12-19年に豪米当局から説明を受けた国家安全保障担当の元当局者約20人が確認した。存在自体公表されたことのない侵入事件は、ファーウェイが製造した設備をスパイ活動ルートとして中国が利用したという豪米の疑念を裏付け、同社排除の中核的な論拠であり続けていると元当局者らは話している。(2021年12月21日Bloomberg配信記事「中国の通信スパイ活動、豪米は12年から把握か-ファーウェイ製品経由」より)
怖いな・・・。
にしても自分もファーウェイの次は同じく中国製品のレノボを選ぶなんて、安かったらなんでもいいんかい、という気がします。人は失敗から学ぶということが難しいのでしょう・・・。
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