CDの寿命は半永久的だろうと思っていたものの、ある時再生しているとプレーヤーから砂嵐のようなザザッという音が聞こえてきて、「こりゃまずいな」と思った時がありました。CDを止めて取り出してよくみたところ、さほど汚れが付いているようには見えません。でもどうして綺麗な盤面なのに
そこで試しに水道水でCDを洗ってタオルで拭いてみたところ、元通り再生できるようになりました。単なる水でどうしてここまで効果があったのかは謎ですが、とにかくよかった・・・。
昔買ってきたCDを水道水で洗ってみた
CDが発売開始されたのが1980年代であり、取り扱いが簡単であることや未来を感じさせる形状をしていたことから爆発的に普及しました。レコードは物理的に針で盤面をこするわけですから聴けば聴くほどすり減っていくという欠点があります。だから愛聴盤は2枚、3枚と買い替える必要がありました。
でもCDはレーザーで読み取るので盤面は傷がつかないという特徴があり、しかももし万が一盤面の傷のせいで多少エラーが発声しても自動判断して補正してくれるという夢のような機能がありました。
「おはよ◯ございます」
◯に入るのは「う」。これを機械が判断するのですから、画期的としか言いようがありません。いったいどんな天才エンジニアがこれを思いついたのか・・・。
そして寿命は長く、大体30年~50年ほどだろうと言われています。
ということは1980年代のCDは次々と「鬼籍に入る」時期を迎えつつあるということです。
じつは私が聴いていてザザッという異音が発声していたのも中古CD店で買ってきた、90年代にリリースされたもの。比較的新しい2010年代以降に発売されたCDではそういう現象にまだ出くわしていないため、素材が古くなったか、目に見えないような汚れが長年に渡って蓄積されてしまったということなのでしょう。
・・・が、すでに書いた通り水道水で洗ってみた通り問題なく再生できるようになったという結果に。もちろんCDの寿命もきっと永遠ではなく、いつか聴けなくなる日が来るでしょう。有名な録音であれば何度も再発売が繰り返されてカタログに残り続けるでしょうけれども、そうでない場合はそれで終わり。まさしく「歴史の波間に没した」ということになりますね。
水道水で洗うという行為は素材の劣化を防ぐものではなく、あくまでも表面の汚れを取り除くためのもの。したがって本質的には寿命を伸ばすということにはつながらないとは思いますが、再生不良が一時的にとはいえ解決したわけですし、コストはほぼ0円だったので十分やってみた価値はあったと言えるでしょう。
もしも「古いCDが聴けなくなった。柔らかい布で拭いてみたが改善されなかった」という経験をお持ちの方は、ダメもとで水道水で洗うことを試してみて頂きたいと思います。失敗しても失うものはどうせありませんから、一度チャレンジしてみる価値はあると思います。
(もしかしたらCDそのものが悪いわけではなく、CDプレーヤーのレンズが汚れているという可能性ももちろんありますしね・・・。ちなみに自宅にあるCDクリーナーはブラシが付いているタイプでしたが、なぜか私のCDプレーヤーでは作動せず。一体何のために買ってきたのか・・・。調べてみたところ、風圧で汚れを吹き飛ばすという仕組みのクリーナーも存在するようです。)
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