大学入試は多くの受験生にとって、人生を大きく左右する重要なイベントの一つです。出題範囲が広く、高い競争率が求められるため、初めて受験生として挑む人にとっては一見困難に思えるかもしれません。しかし、実際には「日割り学習法」と呼ばれる方法(というか、こういう言い方をしているのは私だけかもしれないが)を用いて、毎日コツコツと勉強を進めることで、大学入試対策は十分に可能です。
日割り学習法とは、その名の通り、毎日一定の割り当てられた時間を使って学習を進める方法です。この方法の基本的なアイデアは、ただ単に、毎日コツコツと進捗を積み重ねることです。一見対策しなければならない範囲が広いように見えても、日割りにすると1日のうちにやらなければならないことはけっこう少なかったりするものなのです。
ポイントを書くとこんな感じです。
1.計画を立てる
日割り学習法を採用することで、学習計画を立てやすくなります。各科目やテーマごとに必要な時間を割り当て、マイペースを確保できます。
2.無理なく続けられる
大学入試はマラソンレースのようなものであり、短距離走ではないため、毎日少しずつ学び続けることが重要です。日割り学習法は1日あたりの負担が少なくなりがちなので、無理なく続けられるわけです。
私の場合はどうだったのか
センター試験(今の大学入学共通テスト)まであと200日となったある日、クラスの担任が黒板の右上に「センター試験まであと200日」と書きました。以後、毎日カウントダウンが始まります。199,198,197・・・。
この200という数字を見たとき、なぜか私は「先生から絶対やっとけと言われた英語の問題集って、200ページあるな。あれ、1日4ページずつ攻略したら50日で終わるからセンター試験まで4周できるじゃん。さすがに4回もやったら全部マスターできるよな」ということを思いつき、実際にやってみたらそのまま志望校に合格できたということがありました。
そのころ日本海軍に関する本を読んでいて、「漸減邀撃思想」に言及していたことを覚えているので、たぶん日割りで勉強すればラクだろうと思ったのはそこが発端だったのでしょう。
漸減邀撃思想とは、日米が開戦したとき、日本本土に迫る米国艦隊の主力艦を、まずは潜水艦や駆逐艦などで邀撃し、消耗させる。そして進撃の勢いが衰えたところで、日本海軍の主力艦が出撃して殲滅するという考え方です。さらに、日本海軍は主力艦の主砲の射程距離を長くすることで、敵がまだ攻撃できない遠方から一方的に主砲を斉射して敵艦を沈めるというアウトレンジ戦法を採用しています。
史実ではアメリカに敗北し、そんな日本にとって都合のいい理論は机上の空論に終わったのですが、そんなことは大して気にしてしていなかった私は、「そうか、他の奴らが本格的に受験勉強に取り組んでないうちからコツコツ(コソコソ)勉強すればいいいよな」と漸減邀撃思想・アウトレンジ戦法を鵜呑みにして大学入試にそのまま突っ込んでいきました。
ちなみに、『食い逃げされてもバイトは雇うな』という本でも、一見過重に見える営業ノルマであっても、「2万個の商品を売らなければならないというのは無理に思えるけれど、お店が500店舗あるから1店舗あたり40個売ればいい。これは十分達成可能だ」という伝え方をしたところ、営業スタッフが安心したというエピソードが紹介されています。割り算すれば実際は大したことない、というのは営業ノルマも受験勉強もどうやら同じようですね。
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