本を読むということは一般的に良いことと見なされています。夏目漱石を読むのと、漫画を読むのと、どっちがいいか。常識的に考えて夏目漱石を読むほうが「すごいな」と思われるでしょう。
私が子供のころ、実家の近くに古本屋が何軒かあり、小遣い程度で何冊も本を買うことができました。なかでも忘れがたいのが、文学全集が1冊200円~300円で購入できたことです。
高度成長期には全集ブームというのがあり、色々な家庭の応接間にピアノとか百科事典に加えて、文学全集をずらりと並べるのがステータスでした。実際にピアノを弾いたり百科事典で何かを調べたり、『戦争と平和』とか『ハムレット』とかを読んだかどうかは別で、そこにそういうものが鎮座していることのほうが大事だったようです。
平成になるとそうした全集が次々と古本屋に流れていったのでしょう、だから希少価値もへったくれもなく、私のような中学生・高校生が安く本を読めたわけです。そのせいか、それほど勉強で苦労したという記憶はありませんが、その後東京の大学に進学して英文学を専攻するようになりました。
振り返ってみればそういう道を選べたのは、そういう道をいかにも選びそうな環境があったからとしか言いようがありません。
1冊200円、300円でヘミングウェイとかシェイクスピアが読めて、楽に大学に行けるならコスパ抜群。でもここまでリターンの大きな投資案件なんて滅多にありません。大人になって物覚えが悪くなると、読んだ本の内容を次から次へと忘れます。悲しいほどに。
本を読むことは、知識を得たりエンターテインメントを楽しむために非常に有益な活動です。しかし、本を読むにもお金がかかるため、そのコストパフォーマンスについて考えることは重要です。
というわけで本を読むことのコストパフォーマンスについて考えます。
本のコスパ。いいのか悪いのか?
知らない知識にアクセスするうえで本はネットよりも信頼性が高く、詳細な情報を提供してくれます。したがって、知識の増加に関してはコストパフォーマンスが高いと言えます。
さらに、読書は語彙力を向上させ、論理思考力を養うのに役立ちます。これは個人の知的成長に対する投資として評価できます。私はそれで勉強がラクでした。
高度な表現を散りばめた文芸作品に接することもまた素晴らしいことです。『もものかんづめ』のようなエッセイもいいでしょう。メンタルヘルスプラスの影響を与えること間違いなし。
また、本は一度購入すれば何度でも読むことができます。つまり、長期的な視点で見ると、コストはその価値に見合うことが多いです。
だがしかし。
さらに、読書は語彙力を向上させ、論理思考力を養うのに役立ちます。これは個人の知的成長に対する投資として評価できます。私はそれで勉強がラクでした。
高度な表現を散りばめた文芸作品に接することもまた素晴らしいことです。『もものかんづめ』のようなエッセイもいいでしょう。メンタルヘルスプラスの影響を与えること間違いなし。
また、本は一度購入すれば何度でも読むことができます。つまり、長期的な視点で見ると、コストはその価値に見合うことが多いです。
だがしかし。
本には悪い面もあることは否定できないでしょう。
お金の話をするならば新刊や専門書は高価な場合があり、本を購入するたびに費用がかかります。これは一度読んだ後、本が棚に眠ってしまう可能性があるため、コストパフォーマンスが低い場合もあります。ていうか今の自分がそれ。
読書には時間がかかりますし、TVのようになんとなく流すことができません。他の娯楽や活動と比較して、「時間」という万人にとっての希少資源を投入せねばならず、忙しい人にとっては課題です。
また、前述の言葉と矛盾するようですが本も情報の信頼性には問題があります。著者の意見や視点に偏りがある場合もあり、客観性を欠いていることがあります。でもこれは執筆者とかタイトルである程度察することができますね。
それと「思ってたのと違う」問題。人々の読書の好みは異なります。購入した本が自分の好みに合わない場合、コストパフォーマンスが低く感じられることがあります。
読書には時間がかかりますし、TVのようになんとなく流すことができません。他の娯楽や活動と比較して、「時間」という万人にとっての希少資源を投入せねばならず、忙しい人にとっては課題です。
また、前述の言葉と矛盾するようですが本も情報の信頼性には問題があります。著者の意見や視点に偏りがある場合もあり、客観性を欠いていることがあります。でもこれは執筆者とかタイトルである程度察することができますね。
それと「思ってたのと違う」問題。人々の読書の好みは異なります。購入した本が自分の好みに合わない場合、コストパフォーマンスが低く感じられることがあります。
要するにクソ本を掴むと大後悔、アタリを引けばいいことづくめ。ではアタリを引くためにどうしたらいいのか? 文芸作品なら夏目漱石とか三島由紀夫のように評価が確立したものを読んでみるのがいいでしょう。歴史的事実を論じた本や科学について述べた本なら・・・、アマゾンのレビューを参考に星が多いものをなるべく読むのが一つの手でしょうか。
いずれにしても「知らなかったことを学べる」のが本の最大のウリですから、これを投資と見るならある程度のハズレは許容・覚悟のうえどんどん手を出してみるのがいいのではないでしょうか。
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