セブン-イレブンの弁当を買ってきたが、底上げ弁当だった! という話はよく聞きます。なんだか山盛りで美味しそう、食欲をそそられるな・・・、と思って食べてみたらなんだかボリュームが少ない。それもそのはず、パッケージが山型になっていて盛り上がっているように見えるのです。詐欺か!
まだあります。最近SNSで見かけたのは北海道内のセブン-イレブン限定で販売されていた「炭火焼室蘭風やきとり」おにぎり。海苔もついているように見せかけて、じつは海苔のように見える色をパッケージに印刷しただけだったというもの。
他にもあります(まだあるんかい!)。セブン-イレブンのサンドイッチを買ってきたが、断面が見えている部分だけ具材が入っていて、分解してみたら奥の方は何も入ってなかった! なんていう話を耳にします。私は久しぶりにセブン-イレブンでサンドイッチを手にしたところ、あまりの小ささにびっくりしました。おかしいな、10年前くらいはもっとサンドイッチって大きかったはずなのに。自分が巨大化したのかな・・・。身長は高校のころから156cmで伸びてませんけど。
この断面だけ見えているというサンドイッチ、まさに前だけ立派。びんぼっちゃまスタイル!!
改悪底上げ弁当に怒る気を失くした
なぜセブン-イレブンはこういうことをするのか? 好き好んで顧客が離れていくようなことをするはずはありません。ようするに人件費や食材費、その他諸々の費用が高騰しているのでステルス値上げに追い込まれたというのが実情でしょう。私達をトリックアートみたいな手口で騙すなんて、けしからん!!
と思っていましたが、あれ、これに似たようなことが大学入試の世界でも常態化してるよなとある日気づいてしまいました(入試関係の仕事をしていたことがあるんです)。
それは、偏差値の吊り上げです。
大学(とくに私立)にしてみれば偏差値というのは学校のブランド価値に直結する大問題。偏差値60を超える難関大学であれば入るのが難しい、優秀な学生しかいない、ならばここの卒業見込みの学生を採用すれば我が社もいい人材を確保できるだろう、のように良いイメージをキープできます。
これが偏差値35となると、Fランだよねとか、どうせ卒業しても馬鹿にされるでしょとか、就職苦労するからむしろ行かないほうがマシだとか、そんな扱いをされます。学歴というのは一生消すことができませんから、偏差値が低い学校に入るというのは受験生にしてみればなるべく避けたいでしょうし、学校も偏差値を落とさないためにいろいろ工夫をしているものです。
ウィキペディアでは、「偏差値操作」という項目があります。
偏差値操作(へんさちそうさ)は、日本の大学などの教育機関が入学試験において、入学者や合格者における総合的な学力の実態以上に、大手予備校等で算出される一般入試の「学力偏差値」を高く見せかけて外見上の大学のレベルを上げること。合格者の学力を隠蔽できる推薦入試等で大量の入学者を確保するとともに、一般入試の募集人数を少なくする他、受験方式を増やす、受験科目数を減らす、複数回の受験を可能にし一般入試の競争率を高めるなどが行われている。
たとえば入学定員が1,000人だとして、
1. 一般入試で1,000人確保した場合
2. 一般入試で500人、AO入試で500人確保した場合
3. 一般入試で300人、AO入試で700人確保した場合
この3つの事例を比較すると、3が偏差値が最も高くなり、1が低くなります。理由は、予備校の偏差値予想で用いられるのは一般入試の実績であり、つまり一般入試で入学できる枠が狭まれば狭まるほど当然ながら倍率は高くなり、その狭き門を突破することは困難になります(つまり高得点者=偏差値が高い人でなければ合格できない)。実際にはこの他にも英国数地歴のうち2教科だけでいいとか、1教科だけでいいとか、国語は古文漢文は出題しないとか、偏差値を高く見せかけるための細かい芸がたくさんあります。
私は底上げ弁当を見て一瞬ムカッとしましたが、まてよ大学入試でも底上げ弁当みたいにパッケージを改変して(一般入試を絞ってAOや推薦の枠を増やして)偏差値を高く見せかける(たくさん食材が入っているように装う)のも同じだよなとふと気づき、怒る気を失くしてしまいました。
要するにセブン-イレブンも大学(というか、私立大学)も、こういうセコいことをしないとやってけないほど、業界を取り巻く環境が厳しくなってきたということなのでしょう。でもびんぼっちゃまサンドイッチはもう買いません。
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