2023年5月現在、どこもかしこもホテル代が高騰しています。

NHKでは、東京に旅行しようとしたところ宿泊料金が高いことを理由に目的地を変更したということが報道されていました。

都内旅行を断念したのは、新潟市に住む21歳の女子大学生。大型連休に合わせて姉と一緒に東京に旅行に行き、浅草での観光などを計画していました。しかし今月上旬、旅行会社の予約サイトで都内のホテルを探したところ…。

(大学生)
「条件に合うホテルが結構高かったので、ああ、ちょっとなあって」

これまで東京に行く時には1泊1万円以下のビジネスホテルを利用していましたが、同じクラスのホテルは1万2000円から1万5000円ほど。空室も少なく、値段もふだんと比べると1.5倍とか2倍近く高いホテルが多いことに気付いたということです。

このため東京への旅行を断念し、宿泊料金が比較的手ごろだった山形県を訪ねる旅行に切り替えました。

(中略)

国内のホテルの客室単価を調べている調査会社は、「コロナ禍で落ち込んだ単価が回復したといえる」と分析しています。

(NHK2023年4月22日記事「ホテルの宿泊料金が上昇傾向 なぜ?大型連休の行き先どうする」より)

たしかにここ3年はホテル代がやたらと安く、普段なら1万5千円はしてもおかしくないような京都駅周辺のホテルが5千円だったりと、(友だちがいなくて)一人でサクッと旅に出る私にとっては濡れ手で粟のような状態でした。その揺り戻しが来ているようなものでしょうか。

私の地元、倉敷はどうだろうと思いホテル価格を調べてみたところ、次のような検索結果でした。
(以下の画像は2023年5月15日取得)

kurashiki
安いところで5千円~高いところで6.6万円。まあ一人旅なら寝られればOKと割り切って私ならせいぜい8千円が上限ですね(ケチ)。

しかし私の感覚では、大阪に宿泊したときは6千~7千円で泊まれていたような気がします。

なぜこんなことを記事化したかというと、近々付与されるリフレッシュ休暇で旅行を計画しており、試しにロンドンのホテル代を調べてみたところとんでもない結果になっていたのです。

london

4万とか5万とか、むちゃくちゃな価格になっています。
私が昔宿泊した、大英博物館近くのユースホステルすら、6,700円。当時は1ポンド200円で3,500円くらいだったはず。今は1ポンド170円で6,700円。いったいどんな値上がりなんだ。

じゃあいっそ物価の安い発展途上国はどうなんだろうと思い、今度はパプアニューギニアを調べてみました。

papua

1.3万とか1.7万とか2.6万とか・・・。なんだ、倉敷のほうが安いじゃないか!

国土交通省の資料によるとパプアニューギニアの一人あたりGDPはおよそ3500ドルほど。大体40万円でしょうか。それで1万とか2万とかのホテル代って、いったいこの価格の仕組みはどうなっているのでしょうか。仮に1泊して利益率が5%だとすると500円の儲けになります。その500円ってパプアニューギニアの人にとっては相当な金額ではないでしょうか。

一応AIに「なんで発展途上国なのに1万円を越えるような価格なんだ」と聞いてみたら需給バランス、インフラ整備の問題、安全性の問題、外国人観光客向けのサービス提供のため、といったもっともらしい理由が返ってきました。しかし真偽の程は不明。

なんにせよ我が地元倉敷のホテル価格はパプアニューギニアとそう変わらんということがわかりました。無駄知識がまた一つ増えました。