最近ではAIに新聞記事を書かせているようですね。例えば日経新聞では次のようなことを発表しています。
日本経済新聞社は、人工知能(AI)を使った記事作成などのサービスを研究しています。このたび始まった『決算サマリー』は、上場企業が発表する決算データをもとにAIが文章を作成。適時開示サイトでの公表後すぐに、売上や利益などの数字とその背景などの要点をまとめて配信します。元データである企業の開示資料から文章を作成し、配信するまでは完全に自動化し、人によるチェックや修正などは一切行いません。作成した『決算サマリー』は当面、ベータ版(試用版)との位置づけですが、『日本経済新聞 電子版』や『日経テレコン』などのコンテンツとして恒常的に提供していきます。

(https://www.nikkei.com/promotion/collaboration/qreports-ai/)

確かに決算発表などはかなり定型化されていますし、「この事件を起こした犯人の動機は云々、じつは犯人の家族関係がどうのこうの、父親が虐待を繰り返していたことがなんとかかんとか」のようにそこまで深掘りすることが求められているわけではなく、とりあえず会社が発表した決算の結果と、なぜそうなったのかという簡単な説明ができればOK。なら人間が関わる必要もあまりないですよね。

しかしブログ記事はどうでしょうか。定型文だらけのブログなんて誰も読みに来る人はいないでしょう。たとえば私のブログ「友だちいない研究所」は、まさしく友だちいない話、職場で孤立している話、そのほか渡辺麻友さんとかヴァイオリンの話を読みたくて訪問してくださっているはずです。(アクセス稼ぎのために〇〇警察署で平日昼に免許を更新したら待ち時間はどれくらいかのようなネタを投下することもありますが。)

というわけでAIさんに相談してみました。

「AIにブログ記事を書かせてみるとどうなりますか?」


AIにブログ記事を書かせることは可能です。近年では、自然言語処理技術の進歩により、AIによる文章生成の精度が向上しています。

ただし、AIが完全に人間のように書けるわけではありません。AIによる文章生成は、入力されたデータに基づいて文書を生成することができますが、人間が書くように情報を分析して論理的な文章を構成することはできません。AIによって生成される文章は、しばしば誤った情報、意味不明な文章、または文法的に不正確な文章が含まれることがあります。

そのため、AIによる文章生成は、人間が書いた記事と比較して、精度や読みやすさなどの面で劣る可能性があります。ただし、AIによる文章生成は、大量のデータを扱う場合や、簡単な文章を生成する場合に有用であることがあります。

AIを活用したブログ記事の生成には、人間が文章を修正するための編集作業が必要であることを忘れないでください。AIが生成した文章を自動的に公開すると、読者にとって混乱を招くことがあるため、人間の編集者によるレビューが必要です。
面白くもなんともない答えが返ってきました。そりゃブログ記事を読むのは「そこに盛り込まれた情報」を収集できればOKという場合もあれば(警察署の待ち時間など典型例)、ヴァイオリンの練習でこんなふうに躓いた、教師からそれで説教されたとか、「私は渡辺麻友さんをいたく応援しています今も」のように個人のカラーを感じ取りたい場合だってあります。とくに後者の影響は大きいでしょう。

しかしながらAIが書いた文章は、インターネットの中に膨大にある情報の集積から合成されたものであり、「ちょっとずつみんなのカラーが入っているが、じつは誰のカラーでもない」ものです。うーん、そんな文章、決算発表には使えてもブログ記事のように文芸的要素が入ってくるものには使えないですね。使えたとしても下書きに利用する程度でしょう。

うーん、慢性的ネタ不足に悩む私にとってAIにブログ記事を書かせるというのはいいアイデアだと思ったのですが、そのままこのアイデアを採用するわけにはいきませんね。もっと職場で孤立したりヴァイオリンに挫折したりマッチングアプリで詐欺られたりしないとだめですね。やはり体験しか勝たん。