ぼっち@3_bocchi
「誕生30周年記念 花より男子展-Jewelry BOX-」を見た。漫画の原画ってすごく綺麗なんだ・・・! https://t.co/rPed0vqyBz
2023/04/25 21:09:07
2023年4月19日から銀座・松屋で開催中の「誕生30周年記念 花より男子展-Jewelry BOX-」に友だちがいない男が一人で出かけて行きました。
私がこの作品を通しで読んだのは15年ほど昔。その少し前にTVドラマ化されて大変なブームとなっていました。それで私がドラマのDVDを借りてきたり原作を一気に大人買いした理由には普通ならないはずですが、どういうわけかとにかくドラマを見たり原作を読んだり・・・。
その後時は流れ、久しぶりにもう一度読み直し始めた矢先にこの展覧会を知りました。これは行って来いという天の声。というわけで有給をもぎ取って銀座に向かったのでした。
(ちなみに読み返した単行本は1996年の版でした。25年以上昔に製本された単行本は時の流れの中で紙が茶色くなっていました。そりゃ私も年取りますわ。)
たどり着いた松屋の8F。まずTVドラマ版で主要登場人物を演じた方たちからの見事なフワラースタンドそしてかぐわしい花の香り。そうでした。F4のFってFlowerでしたね。
展覧会そのものは、漫画の原画をストーリーの流れとともに展示するというもの(指定場所を除き撮影禁止)。牧野つくしが赤札を貼られるも、逆にF4に宣戦布告。こうして30巻を越える長いドラマが始まったのでした・・・。
展示された様々な原画を見ていると、「漫画ってこんなに精緻に描かれていたんだ」ということに嫌でも気づくはず。社会人ともなるとあまり時間がないので漫画すらじっくりと読むということが難しくなり、一つ一つのコマを吟味するというよりも次から次へという読み方になってしまいがちです(神尾葉子先生ごめんなさい)。
しかし改めてここで水彩画で彩色されたカラー画を見ていると、その仕上がりに驚かされます。隔週連載で作成期間が15日しかなかったと展覧会のなかで明かされているものの、限られた時間のなかでいったいどうやって構図を決めて下絵を描いてペン入れして色を塗ったのか不思議でなりません。プロだから? まあそうですけどこれができなければ連載漫画なんて不可能でしょうね。とにかく絵が描けないは1ヶ月経っても1枚もこういうふうに描けません。
モノクロの普通のページの原画もその迫力に驚かされます。単行本でしか読んでいない私にとって、『花より男子』はあの大きさでしかありません。でもよく考えてみたら原画も単行本のサイズだなんてこと、あるわけないですよね。実際の原画は15インチのノートパソコンのディスプレイを縦にしたくらいの大きさでした。間近で見るとかなり大きいです。この大きさの紙にキャラクターを描いて、背景を埋めて、スクリーントーンを貼って、なんていうことをやるわけですが、よーく見ると牧野つくしの髪の毛を描くのに修正液を使って白と黒のコントラストを作っていたりと、制作現場の息づかいが伝わってくるようです。
というわけで、一つ一つの原画を見ていくと小一時間くらいは費やしたでしょうか。
原画以外でもこういうコーナー(撮影可)があったりと、ファンの心を揺さぶります。
出口付近には日本版のほかに韓国や台湾で制作されたドラマについての展示もあり、「そうそう、あのドラマはこんな感じだった」と昔の記憶が蘇ってきます。
もともと絵が綺麗な作品なだけに、貴重な原画を次から次へと見ていると幸せな気分になります。私はそれで舞い上がってしまい、物販エリアで公式パンフのほかに一筆箋、付箋、コーヒーを買ってしまいました。要するに散財とかいうやつです。
なお、一筆箋と付箋の活用のメドは立っていません。
コメント