宮内庁御用達とか英国王室御用達といった言葉を耳にすることがあります。
この御用達って、英語でどう表現したらいいのでしょうか。そんなときには紅茶・トワイニングスの缶を読んでみましょう。
BY APPOINTMENT TO HER MAJESTY QUEEN ELIZABETH II
このように書かれています。すなわち「エリザベス二世女王陛下御用達」。トワイニングスは1706年創業ですから、300年以上も事業を継続していることになります。これはすごい!
英国王室御用達とはそもそも何か、を調べてみたところ、
認定を受けるためにまず申請が必要だが、申請のためには条件があって、いずれかの王室に一定量の商品を最低5年間、納入することが求められる。認定のためには商品のクオリティから企業、または個人の信頼性や適正な価格設定などが重要視されると聞く。「ロイヤルワラント」に認定されると、店先に「ロイヤルアームス(紋章)」を掲げることができるが、そのワラントは5年ごとに精査・更新されるため、一度認定されても5年後には脱落することもある。毎年20~40くらいの企業等が認定取り消しになるというから、少ない数ではないだろう。(Yahoo! ニュース2022/12/8配信「エリザベス女王の崩御で「英国王室御用達」ブランドがお墨付きを失う?」より)
では宮内庁御用達とは?
宮内庁に納入または献上される品物、あるいは宮内庁が購入している品物を意味する表現。大日本帝国憲法における「御用達制度」に基づく呼称であり、現代では廃止されている。戦前に御用達を賜り、いまも存続している老舗が、現在も宮内庁御用達と銘打っている場合はある。(ウェブリオ辞書より)
JARO(公益社団法人日本広告審査機構)のHPによると、
この制度は、明治24年に当時の宮内省が事業者を選定・審査し、皇室への納入を許可したもので、許可業者には「宮内省御用達」の商標と皇居への通行証が与えられました。しかし、昭和29年に廃止されているため、現在では「宮内庁御用達」という文言は、歴史的事実として表示するような場合を除き使えません。
私はこのことを知らず、職場の行事で、とある弁当を発注しました。その弁当屋はデパ地下とかにも「宮内庁御用達」らしく、あとで「この弁当の味はどうだったのか」と同僚に尋ねられたので「この会社は宮内庁御用達、天皇陛下もこの弁当をお召し上がりになったかと思うと大変感激しました」と答えて笑われました。天皇陛下が同じ弁当を食べるわけないだろ、と。
後日、この弁当屋の営業担当が私の所に来たので「宮内庁御用達」とは本当ですかと訊いて見たところ、宮内庁新入職員を励ますために皇族との懇親会が設けられており、そのときの食事などを提供しているとか。宮内庁御用達っていうのは嘘でも何でもありませんでした。これには二度びっくりしました。
ちなみに天皇陛下をはじめ、皇族はなるべく質素であることを好まれますが、さすがに普段お使いになる者は最高峰の品質のものが厳選されており、たとえばコーヒー豆は珠屋小林珈琲が納入しているようです。ここのブルーマウンテンは200gで5,400円。私が普段飲んでいる成城石井のコーヒー豆は500gで1,200円ほど。まるで値段が違います・・・。このブルーマウンテン、一体どんなコーヒーなのか、いずれ飲んでブログ記事にでもしてみようかな・・・。
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