「ビル・ゲイツの学生時代のあだ名がプリン。だからprnというフォルダを作れない」っていう話を耳にしたので、早速実験してみました。

デスクトップで右クリックして、「フォルダを作成」。フォルダの名前をprnとしてみます。

しかし「指定されたデバイス名は無効です」。

フォルダ以外ではどうなのか? と思ってテキストファイルを作ってみたところ、結果は同じでした。

ビル・ゲイツ、そんなに子供の頃のことがコンプレックスになっているのか・・・。なんだか人間くさいな・・・。そう思ってしまいました。小説家とかでも子供の時の出来事がコンプレックスになって、繰り返し作品にかくかくしかじかのモチーフが登場するなんていう話ってよく耳にしますからね。

言われてみればビル・ゲイツってなんとなくプリンみたいか感じがしますものね。



たぶん昔は丸かったんでしょう。

ん? でもおかしくないか? プリンって英語でpudding. だからprnじゃなくてpdnだろう?

甘かったですね。子供の頃のビル・ゲイツは読書好きで、だから印刷物=printでプリンっていうあだ名だったようです。そっちか!!

・・・と思いきや、実際にはどっちもガセネタ、ただの都市伝説でした。
Windowsには「予約デバイス名」と呼ばれる予約済みの名称があり、prnやaux、conはディレクトリ名やファイル名に用いることができません。
Windowsの前身であるMS-DOSでは「直接コンソール入力」、「シリアル通信ポート」、「プリンタポート」、「補助出力」などを表す名前であり、Windowsでも引き続きこれらの名前を使うことができないこととされています。ドラクエをプレイしようとしても「つけられない名前」が存在するのと同じことですね。

しかしプリンは英語でpuddingだと知らなければそのまま信じ込んで人にペラペラと間違った知識を披瀝してしまうところでした。危ない危ない。

こうした都市伝説というのは、インターネット普及以前であれば耳にするのは年に1つか2つでした。例えばのび太くん植物人間説。しかし猫も杓子もSNSを使う時代になると、そういうデマが拡散しやすくなります。コロナ初期の「トイレットペーパー品薄騒動」もそうですね。これはさすがにみんなデマだとわかっていたようですが、「とはいえ真に受けるバカがいてホントに品薄になったら自分が尻を拭けなくなるから、念のため自分も買っておこう」という心理が作用したようです。

人間ってほんとにアホくさい・・・。